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馬 英華 という生き方


TOKIKO インタビュー 7

Extraordinary Ordinary People / 人並み外れた身近な人々


 

5 年前の2013 年 8 月、私はサマーハウスのあるスウェーデン、エーランド島の友人宅で、明朗快活で好奇心旺盛な中国人女性と不思議なご縁を結んだ。


鮮やかな北欧の青空には雲 1 つなく、木々に囲まれた眩い陽射しの中でのガーデンパーティーの席で、私はすっかり英華さんと意気投合した。以来、毎夏、スウェーデンで交流し続けてきた。

私の主人がスウェーデン人である様に、英華さんのスウェーデンとの結び付きも、亡くなられたスウェーデン人のご主人、エリックを通してだった。


今年、2018 年の夏、エーランド島で開催された私と主人のボリホルム城での展覧会に英華さんがお顔を出してくださった。その時に、英華さんの 4 冊目にあたる著書、『逃げ切る力 ー逆境を生かす考え方』をいただいた。

実は、この本は、私と英華さんの出会いと深く関わっていて、私は改めてご縁に深く感謝し、その本が素晴らしい形で多くの人々に感銘と勇気を与えている事を知るにつけ、大感激した。


ーーーーー


馬 英華(ま えいか)さんは、東京エレベーター株式会社代表取締役社長(’97 に設立、'04 に社長に就任)であり、中国弁護士('96 に資格取得)として、日中ビジネスを熟知する中国弁護士として数多くの日本企業の顧問を務める。

中国ビジネス研究所所長、新生アジアの代表理事も勤め、ラジオ番組、講演、執筆活動を行っている。


xxxx年 9 月 18 日、大連市生まれ。大学 4 年生の時に来日し、'90 年に早稲田大学法学部入学、修士を経て '99 同大学院法学研究科博士号後期課程終了。東京都大田区在住。


著書に、『最新中国ビジネス 果実と毒』、『目標は夢を叶える近道』、「中国人弁護士・馬さんの交渉術』、『逃げ切る力ー逆境を生かす考え方』がある。


 

まだ、『逃げ切る力ー逆境を生かす考え方』をお読みになっていない方の為に、この本のはじめに載っている一文をご紹介しよう。



< 8 歳の私へ


小麗、夏の夜、納屋の屋根に登って空を見上げたときのことを覚えていますか?


2 本の大きな木がお庭にあって、夏は青々としていたね

屋根から母屋がよく見えました

あなたは家族が寝静まったころ、屋根に座って、よくお星さまに質問しましたね


「私はなぜ生まれてきたの」

「どうしてお母さんはよく怒るのだろう。お父さんはどうしていつも家にいないのだろう。なぜこの 2 人を両親に選んでしまったのだろう」

「お父さんやお母さんに期待されない女の子の私は、どのようにしたら生きていけるだろう」

「 このまま大人になったら誰かのお嫁さんになって、道端で野菜と果物を売るのかな」


妹は赤ちゃんだったとき、お腹をすかせてよく泣いていました

その妹を、膝のうえで、あやしていましたね

ようやく妹を寝かしつけたあなたは、壁に寄りかかって、

起こさないよう座ったまま寝たことを覚えていますか

「どうして 8 歳の私が 3 歳の妹の母親代わりにならなければならないの?」

それも大きな疑問でしたね


質問だらけだったけれど、答えてくれる人は誰もいなかった

相談できる人もいなかった

何度泣いたか覚えていないよね?

不安だらけだったよね

さびしかったよね


でもね

あなたは女の子として生まれたとしても

この世の誰かがあなたを必要としているよ

自分には能力と価値が必ずあると考えていた

そういうあなたに目標ができたよね


キツネが出てくるようなこの田舎から脱出して、大きな世界に行く

そこへ行けば必ず、自分の夢をかなえられる


自分を必要としている場所は見つけられる

見ていてください


今、私は大好きな東京で、20 年もエレベーター管理の会社を経営しています

中国とビジネスをしている日本企業の弁護士もしています

大切な家族もできました


小麗、あなたはよく頑張ったね

よく続けてきたね

8 歳のときの夢をかなえられたね


いまの私はこれから何をすべきか決めましたよ


国の壁、男女の壁をお友達と一緒に打ち破って、

悔いのない生き方をして進んでいこう


さらに大きな世界へ行くために >



そして、目次がこう続いていく・・・。



1章 

男尊女卑の壁 ー 5 歳で子供を卒業した私

   望まれなかった子供

   凍える夜の洗濯が変えた人生 恐怖に泣く妹守る

   受験失敗で万事休す

   トウモロコシ畑で神様に誓う

   「孤児」と言われた高校時代、飢えに泣く

   生きるため、親に「法廷で会いましょう」


「逆境を生かす」ためのメッセージ1

   今がどんなに過酷でも、心だけは折ってはいけない


2章

外国人の壁 ー 奇跡が生んだ「日本」との出会い

   来日は運命、奇跡が次々と起こった

   少女の大冒険、中国横断で日本との縁を作る

   お金と共に消えた母

   アルバイトで味わった底なしの侮辱

   貨幣価値の違いにとまどう

  「女で外国人」の二重苦


「逆境を生かす」ためのメッセージ2

   異国に溶け込むのは大変。だけど、そんな自分を楽しんで。


3章 規制の壁 ー 誕生・中国人女性社長

   ・

   ・

   ・


「逆境を生かす」ためのメッセージ3

   ハードルが高い。仕事でも人生でも、そこにチャンスがある。


4章

 文化の壁 ー 妻・母、弁護士、そして社長であるということ

   ・

   ・

   ・


「逆境を生かす」ためのメッセージ4

   人生には別れも裏切りもある。でも、感謝の心を忘れないで。




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【 今日は、とてもお忙しい中、急に東京行きが決まった私の為にインタビューのお時間を割いてくださってありがとうございますね。日本で英華さんにお会いするのは、今回が初めてですね。いつもずっとスウェーデンばかりだったから、新鮮ですよね。】


本当にそうね。こういう場所(東京丸の内)で会うのも、なかなかいいでしょう。


【 本当ですね。また新たな英華さんの一面を伺い知れる氣がして、ワクワクします。ところで、今現在の活動の状況を教えてください。】


まずね、日本経済新聞出版社から出版された『逃げ切る力ー逆境を生かす考え方』という私の本は、実はこれから絵本にもなって、出版される予定なんですけどね、それと、もう 1 冊の本も決まって、これから執筆するんです。

この『逃げ切る力』には、すごく大きな力があって、沢山の人々に、生きるヒントを与えているみたいで、これから映画化されるんですよ。


【 まあ、素晴らしいですね。 おめでとうございます!】


松竹がすごく興味を持ってくれて、日本と中国で上映できる様な映画になるみたいです。Mさんという監督も決まりまして、そして、しかもラブストーリーになるんです〜!(笑)


【 ええっ、ラブストーリーなんですか! わあ、英華さんのラブストーリー! ますます楽しみです〜!】


エリックとのラブストーリーなので、スウェーデンにも行く事になりそうなんです。

本の通りの生い立ちだけだったら、重過ぎるからって、ラブストーリーにするって。


【 誰が英華さんを演じるのかしら? まさかご本人じゃないでしょう。】


今度は女優になろうかな !?(笑)

それとね、この本のお陰で、私のこの人生での役割も、つい最近見付けられたのよ。

その ”キャッチフレーズ” もできてね。何だと思いますか?


【 ”キャッチフレーズ”? 何でしょう? 本のタイトルと同じ、<逃げ切る力> じゃないわね。逃げ切った先にある次なる高みでしょうね。】


『逃げ切る力』は、テーマが男尊女卑でしょう。女性の事に関わってくるんだけれど、ほら、この本は、私が中国でものすごい男尊女卑を受けて、教育も受けられなくて、家は大不幸。高校の時は 3 年間ご飯が食べられない時もあったじゃない。日本に来ても、エレベーターの仕事は女性のやる仕事じゃないと見下された扱いを受けて、すごく大変だったでしょう。

実はね、<女性解放>。それを、私はこれからやっていくんですね


【 <女性解放> ですか?】


そうなの。それを皆さんと一緒に。

ところで、”解放”といったら、何を想像しますか?


【 ”エネルギー”かな。”秘められた力”、”可能性”、”真実”、”真理”・・・とか、”地球の解放”! (笑)】


・・・なんか、そういう風に繋がるよねぇ(笑)。キーワードが全部入っているんですよ。さすがですね。

あのね、<女性の考え方の解放>。そうする事によって、”女性の秘められた力、可能性を解放”させられるんですよね。それをやっていこうと、私は決めたんです


【まあ、大きな仕事ですね。でも、それは英華さんを見ていたら、”決めた”というよりかは役割として生まれ持って来た感じなんでしょうね。】


色んな人に、「あなたは大きい役割を持っている」って、ずっと言われていて、自分もどこかですごく思っていたのよね。

”新生アジア” を作った時に、ヨーロッパ同盟の様にアジアの国に壁がない、国があってもお互いを行き来できる様なエリアになれると思ってね、戦わないで、男女の差別もなく、お互いに協力し合って手を組んで前向きに歩いていきましょうっていう事をしていきたい

そうするとね、「自分の力を生かそう」と、ぼんやりと考えたのよね。でも、それでは、自分の”キャッチフレーズ”としては、まだまだ弱いんですよ。その事をずっと考えていてね、つい先週、遂に見付けられたの。


【 高い意識を持ち続けると、人生の設定が高い大きなものになりますね。】


それでね、紹介したい人がいるんですけどね。その人は、日本ではとても有名な霊能者と言われる人なんですけど、彼が 4 - 5 人で台湾と韓国に行った時に、パワースポットに行ったんですよね。そうしたら、「馬さんは、ここにはいないけれど、このグループの一員です。これからすごい人になるんですよ」って言ったそうなんです。「でも、ただし、本人はまだぼんやりしている」って。

それで、台湾でもまた私の名前を言い出したらしくて、そこに一緒に行った人から、「馬さん、その方に単独で会った方がいいですよ」と言われて、直接お会いしてみたんですよ。

そうしたら、私の胸に問題があったじゃない、それを、「それはしこりですよ。その原因はモンゴルからきているんですよ」って言うんです。

それに、今年から「ジンギスカンが、私の側にずっといる」って、何人もの色々な人に言われていてね、だから彼とどういう繋がりあがあるんだろうって思っていたのね。


【 それはモンゴルでの過去生という事? 確か、今生でも英華さんのご先祖は、やっぱりモンゴル系なのよね?】


そうそう。それでね、その人には、私の過去生の 1 つはジンギスカンのお母さんだったと言われたの。


【おお、すごいですね。】


すごいでしょう。あの様な大きな事をした人を産んだ人だそうですよ。それに、エリックはその時の旦那さんだったそうです。それはともかく、「あなたはすごく大きな役割を持っているのに、まだまだぼんやりしている」って言われたの。それで、「役割は何だろう、でも、何をやればいいのか分からない。大きな役割って何?」って探してきたの。

そうしたら、「女性解放でしょう」って。でも、「何から?」って(笑)。

「それは、思想。考え方から」。「そうすれば、女性達がもっと自信を持って自分達の本当にやりたい事を自由に、前に出て追い求められて、もっと大成功できるでしょう。それをあなたが旗を掲げてやっていくんですよ」と。


【 英華さんが、その旗を東京で掲げるのですね。】


そう。「東京にあなたが住んでいるには、大きな意味があるんですよ。こんな発展した国なのに、まだまだ女性の社会的な地位は低い。でも、東京では、それがやり易い。あなたが蓋を開けると、ロシアから、中国から、韓国から、ヨーロッパから、色々な縁があなたの所に来る」って言われました。


【 壮大ですね。ユーラシア連合みたいになっていくのでしょうか?】


ところでね、私のお父さんが、3 週間前に亡くなったんですよ。


【まあ、そうでしたか。ご冥福をお祈りいたします。お父様といえば、英華さんの影響を受けて、晩年は仏教を信仰されたんでしたね。】


そうです。

それで、その時に大連の家に帰ったら、母が、溺愛している息子(英華さんの弟)が、例えば私が買ったお墓の事を、みんなの前で彼が買ったと言うし、そのお墓には、自分と息子だけが入れるって言うんですよ。私の同意は全くナシですよ。

私の弟は甘やかされ過ぎて考え方がおかしくなっているのね。弟と母が組んで、お葬式の時に、私と妹が両親の為に買って住んで貰っているマンションの名義を、弟に変更して欲しいと言ってきたの。そこまで母は弟の事を溺愛しているの。

そうなってしまったら、今度は私と妹が、大連で帰れる家がなくなる訳なの。要するに、「あなた達、もう帰らなくてもいいよ」というメッセージなんです。


【 殆ど、絶縁しても構わない・・・というぐらいの状況ですね。】


そうですよ。


【本人達に確認しました?】


しましたよ。そうしたら、「帰らなくてもいい。私の面倒は息子にみて貰う」と母に言われました。親子の縁も切っちゃうと。


【 相変わらず、大変な状況ですね。】


そうなんですよ。弟が母の面倒を本当にみれるかも、正直言って分からないんですよ。只ただ甘やかされてきただけだから。

そもそも、人の親が、この様な事を計画する事自体、おかしいんですよ。

それに弟は、叔父叔母の前で、家を貰えなかったから、妹とその旦那を殴っていたんですよ。


【弟さんの傾向は、昔から?】


昔からずっとそうだった。彼は小さい時から溺愛され続けていて、殴っても何やっても、全く叱られなかったの。

今回、家に帰ってみて、この ”男尊女卑” の事は、もう 1 度深く体験して、考えさせられたの。

お葬式の後に、弟や叔父達とご飯を食べに行ったの。

私はお父さんとはすごく仲が良くて、私が 1 番親孝行をしていたのをみんなが知っていて、叔父と同じ円卓に座ろうとしたら、大学を出た叔父の 1 人から、「あなたは女だから、女のテーブルに座れ」と言われました。男尊女卑は本当に酷くて、特に北の方は酷い。同じ大連でも、我が家では、男尊女卑はかなり酷い。


【 その酷い男尊女卑の体験が、英華さんが ”女性解放” に人生の焦点を当てる為の知恵と原動力になるのでしょうね。】


そうなの。私がまさに ”女性解放” を決意する為の大事な体験をさせてくれたって事

だから、これからはもう、天から・宇宙から与えられた自分の役割を果たしていこうと強く思うの


【 英華さんは、普通に日本で生まれ育っている人にはとても想像つかない様な、相当過酷な幼少期を、閉塞的で差別的な環境で悩み苦しみながら生き抜いて、自分の信念と力を以って我が身 1 つで脱するじゃないですか。この『逃げる力』を書き切った事で、何となく家族背景の整理がついた感じだと思ったんですが。でも、それだけではまだ足りなかったのかしら?】


その通り。それだけでは足りなかった。もう 1 段階あったんですよ。


【 今、お話を聞いて思ったのは、家族でさえも ”他人同士” がグループを作って共生している。だから、グループとしての ”家族” さえ、もう囚われる必要はないよ・・・という整理段階なのかな、と思ってしまったんですが。】


本当にその通りだと思う。人って、というか、私は、家族、親族、その強力な男尊女卑のしがらみに束縛されたんだけれど、私には力があって ”逃げ切れた” んですよ

でも、皆さん、家族、親族、旦那、子供、社会などの束縛が多くて、その中で苦しんでいるでしょう。だから、これからは皆でそういうものを ”解放” していきましょう、と思うの

自分 1 人だけでは難しそうな事も、一緒だと乗り越え易いし、それに、考え方も例えば今の人生だけでなくても、じゃあ次の人生で越えられる様にしたらいいよねって。

一緒っていうのはね、波動が同じ様な人と出会って、助け合って、思想の解放をしてくださいねって事ですね


【そういう人とは、きっと出会うべくして出会ったりもするけれど、自分の波動を高く持つというのは大事ですよね。私達も出会うべくして出会ったんでしょうね。】


そうよぉ。一緒にしていきましょう。とき子さんはヨーロッパやアメリカの方の代表として、是非!


【 ええっ、いやいやそんなおこがましい。】


とき子さんは、国際人だよね。地球人だよね。


【それはお互い様でしょう(笑)。英華さんは、中国人として生まれ育って、熾烈な文化大革命の時代もあり、特に幼少期にそれこそありとあらゆる大変さの見本市の様な体験を積んできているでしょう。幼少期といえば、本来人間にとって、愛情をたっぷり掛けられて、自分の存在に対する揺るぎない安心感や家族を通して他人や社会への信頼感を培うのにとても重要だと思うんですが、そこは英華さんにとっては逆境だったでしょう。

そして、成人して日本に来ました。そこでも、頼れる人の少ない環境に於いて、またステージの違う数々の苦難を経て、会社経営をはじめ、大きな仕事を次々としている。やっぱり、大きな苦難の体験の種を精一杯手塩に掛けてきて、大きな花を咲かせている。】


そうね。やっぱり、大きな役割を果たす為の体験ですよね。

実は、仕事ではなくて、ボランティアもやっているんですけどね。

ギニアの大使と知り合って、「古着と古い自転車を、是非とも寄付して欲しい」という事でね。私は、私が持っている影響力を使えるなら、それを使って集めてみようと思ったんですよ。

私の新生アジアのラジオ番組に出演もしていただいて、古着はギニアの大使館にどんどん送られているんですよね。古い自転車は、個人ではなかなか集められないんですよ。だから大田区の協力を得て、着実に送れる様な状況にはなってきているんですよね。そして、今は、コンテナ代の寄付をお願いしているんですよ。12 月 16 日にチャリティー・コンサートも予定してます。


【 どこでするのかしら?】


中目黒にある、大使公邸。普段は、なかなか一般の民間人が入れない所なんだけど、アフリカの各国の大使が住んでいる公邸なんですよ。そこでコンサートを企画しているんだけれど、これも、役割ですね。


【目の前に現れたご縁を大切にして、するべき事をしていったら、どんどんと縁と役割が広がっていく感じですか?】


まさに、そんな感じです。

是非、参加したい人は、来てください。日本に住んでらっしゃる、元ギニア大使だったオスマン・サンコンさんもいらっしゃいますよ。今は、国境を越えて、どんどんと人の役に立てる体制が整ってきています。



【 英華さんはきっと、自分の大変な課題を全部一生懸命にこなしてしまったから、そこはクリアー。そして、次は、クリアーしてきた力と知識と知恵、得た幸せを、世界の為に活かしていくんでしょうね。】


なるほど(拍手)。活かして、人を幸せにして、自分も幸せにして、そのエネルギーを皆で高めていくんですね。そして、皆がその人らしい生き方をすればいいんですね


【ここの ”自分の幸せ” について、私のヒプノセラピーの仕事で思う事は、誰しもが自分の幸せを求めている。でも、その幸せは、自分以外の誰からも与えられるものでは決してないという事。何か自分に不幸を感じさせる事があったら、それから逃げていては、いつ迄も解放されない。面と向かって一生懸命に取り組む事で大きな学びとなる体験を得て、魂の成長を遂げられる。その時やっと自分を苦しめていた事を受容できて、執着を手放して、その体験に喜びを感じる事ができると思うんです。体験自体はなくならないのだから、体験から目を背けて只 ”逃げて” いても、何も根本で解決する事はない。自分自身で体験と対峙する事で”逃げ切れる”。そして、いかなる体験も、自分を幸せにする要素となる様な氣がします。】


本当にそうだと思う。そして、体験の中で、<自分の役割は何か>という事を考えて考えて考えていくプロセスの中で、その答えを自分で見付け出すんですよね。逃げないで、クリアーするというのはそういう事よね

皆さん、今世生まれてきて、絶対に何かしらの課題があって、それをクリアーにしていくんだけれど、今世で無理だったら、また別の人生で取り組むんですよね

まあ、私にとっては、<女性解放>ですよね。

私、ロータリークラブに呼ばれて、その話をしたら、皆「馬さん、あなたがやるなら、私達はついて行く」って言ってくれてね、「どうして」って訊いたら、「私達は待っていた、リーダーを」って。


【 日本で自分らしい人生を確立していく生き方を、自分で選びとってきたでしょう。中国ではなく、日本でだからこそできる事、日本だからこそ自分の真価が発揮できる事ってあると思うんですが、それはどんな事でしょう?】


それは確かに一杯あるんですね。

まず、東京は自由な街じゃないですか。政治的な要素が関わってくる事で、中国では実現できない事が多い。東京は受容能力が大きいんですよ。エネルギーがとっても高い。

それから、日本の女性の思想解放というのは、まだまだこれから。

中国でいうと、社会の上層ではかなり解放されている。でも、真ん中と下は全然解放されていないんですよ。そういう意味では、日本では層がほとんど分かれていないし、人口が減ってきているから、運動が起こし易くて、それにこれからますます女性の力、エネルギーをものすごく必要としているんですよね。

しかも、東京という場所は、世界の中心にもなれるんですよね。


【 ちょっと話が脱線するかもしれませんが、私が聞いた話では、日本地図は、世界の大陸を組み合わせるとできる形で、例えばユーラシア大陸は本州。北海道は北・中央アメリカ。九州はアフリカ。四国はオーストラリアみたいな感じなんですよ。それでね、東京という街を、その相関図と合わせると、そこは大連になるんだそうですよ。あくまでも聞いた話ですけどね。知ってました?】


ええ、そうなの? それは初めて聞きましたよー。私、大連から東京に来たんだよね。


【 それとね、大戦前に日本にいた大本教の出口王仁三郎という宗教家は、確か満州はとても大事な土地だからという事で理想郷をそこに建設しようとしたとどこかで読みましたよ。私利私欲や統治の為ではなくて、純粋に、その土地が大事だから、”精神的なアジア統一の為の理想郷”とする為に、だった筈です。】


へえ〜、すごい。大連という所では、日本人は学校を作ったりしてくれたの。私の父親がそこに入ってね、それは本当にすごく良かったのよね。大連では悪い事をしていない。大連に進出していた日本企業は 5000 社ぐらいあった。私の育った大連は、本当に日本と深く繋がっているのよね。

今日の話は初めて聞いたけど、でも、その話はけっこう実感する。

不思議な事に、私は東京から大連に行って、大連から東京に行くけど、私の中では違う国だとは思っていないんですよ。だって、2 時間半ぐらいで着いちゃうし。

大連で法律事務所を持っていた頃なんかは、朝早く出発してお昼頃には着いて、午後からは事務所で仕事を普通にしていた。そして、大連からは朝出発してお昼には東京に着いて、午後からは会社でエレベーターの仕事をしているの。

エリックと初めて出会った時も、その様な状況だったのよ。


【 英華さんは、日本で実績を積んだ中国人のビジネス・ウーマンとして両国間を跨いで大活躍ですね。】


うーん、私はね、中国人としてはやっていないんですよ。中国人だとは思っていないの。生まれは中国だけれど、日本に住んでいる期間が、中国にいた時より長いし、スウェーデンにも家があるし、そういう意味では、私は今、何人でもない。

国際人。敢えて言えば、地球人。

女性でありながら、男性的な考えも持っていて、だから、表は女性だけど、芯は男性かもしれない。

要は、何人でもないんですよ。


【 国境とかも要らないんですね。もう、そういう意味付けからも解放されている?】


要らない。

でもね、一時期はやっぱりすごく悩んだ時があったの。「私って何人? 私は誰?」って。中国のパスポートを持っているけれど、中国の国内では住民票を持っていないんですよ。長い間海外にいたから、戸籍は取り消されたんですよ。日本にいるけど日本のパスポートを持っていなくて、でも住民票は持っていて、スウェーデンでも住民票を持っている。

私は、好きな所に行って、好きな事をして、好きな人達と会って、自由気儘に楽しく、幸せを求めて生きている魂です。エネルギーです。


【 息子さんとはどういう風に関わっているのでしょう?】


普通のお母さんとして。彼は面白くて、私が中国語を喋っているのがとっても好きなのよね。それで、中国人がいたら、「ママ、あの人は中国人だから、ちょっと話し掛けてみて」って。彼は中国語を喋れない人なのよ。


【 お母さんの言葉を聞きたいのね。】


彼は、日本で生まれて、スウェーデン人のパパとの間に生まれたハーフで、それにハンサムだから、苦労しているのよね。地元の人達(大田区)とは違う一面を持っているしね。ヨーロッパの事も分かっているし、中国にもよく行っているしね。

彼は私を尊敬しながら私をサポートしてくれているんですよ。そして私も、彼を尊敬していて、彼にはなるべく良い環境の中で育っていってくれれば良いと思っています。

だから、最近はちょっと居住区の事も考えていて、もうちょっとで中学生になった頃は、今よりももっと国際色の強い地域で生活する方が良いのかなと思っているの。国際感覚をもっと身に付ける為にね。


【 今現在の場所では、国際感覚を養いにくいのですか?】


そういう訳ではないけれど、でも、小学校 1 年から 6 年迄は地元の色に染まったというか、伝統的な日本人の感覚をよく理解する事ができたというか。今住んでいる所は、とても住み易くて、良い所。でも、これからは徐々に国際人としての意識を育てていって欲しいんですよね。

多分、彼の中では、自分が中国人という感覚はなくてね、どちらかというと、彼は自分はスウェーデン人だと思っているんですよ。今後・高校や大学をスウェーデンで過ごすという選択肢もありますし。

私としては、何人でもいいんですよ。国際人として生きてくれるのが 1 番いいんですよ。


【 ご主人のエリックさんは、もう随分前に亡くなられているけれど、どの様な親子関係だったのでしょう?】


息子はまだ 4 歳だったけれど、面白い親子関係でしたね。私とエリックは英語で話していて、息子は小さい時から私達夫婦間の話をずっと聞いてよく理解していて、私には日本語で話し掛けるんですよ。同時にエリックにはスウェーデン語で話し掛けていたんですよ。保育園も、ずっとスウェーデンと日本を行き来していたし、エリックは、スウェーデンの文化を本当によく教えていましたね。


【 私の娘もよく似た境遇で、3 ヶ国で 3 ヶ国語で育ってきたんですよ。子どもの能力はすごいなあと思いますね。】

本当にそうよね。

そういえば、この夏は、私のサマーハウスに来てくださってありがとう。


【 こちらこそ、ありがとうございました。素敵な方(日本からのお客様、”不食の弁護士”として知られている秋山佳胤さん)を紹介してくださって。】


娘さんがすっかり意気投合してましたよね。あの後、日本で再会できたんですか?


【 はい。大阪の方で講演されると伺って、娘と一緒に行ってきましたよ。実際にお話しする時間は少なかったですが、パワーをいただきました。お仲間もみなさんパワフルで、素敵な方達ばかりで、楽しかったです。】


良かったね〜。素敵な人だからね〜。


【 そう、光の人ですものね。ところで、英華さんの生い立ちを、本を読んでいない方の為に、ご自分の言葉で少し話していただいてもいいですか?】


なんかね、要約は難しいですよね。


【 そうですね。本の始まりは、”8 歳への自分” への手紙じゃないですか。屋根に登っている時期の。】


女の子として生まれた私は、酷い男尊女卑の壁を乗り越えて、「生きたい」と思った。”生きる力” を得た。色々な困難の前に立たされていたんだけれど、でも、”生きる力” が強いからこそ、乗り越えられたんですよね。

この本には、万人に共通のところがあってね、生きるというのは、平坦な道ではないんですよ。困難とか壁とかいうのは、誰の人生にも必ずあるんですよ。これからもある。

繰り返しになるけど、その中で、この本を読む事で、逃げるんじゃなくて、真正面から取り組んであげれば、最後はその問題を乗り越えられて ”逃げ切る” 道を皆さんが歩いてくれたら・・・、と思うんですよね。


【 その ”道” の見付け方を、英華さんが身を以て体験して、提示してくださっているんですよね。】


そうですね。考え方を自由に、ポジティブにする事で、色々な問題が本当に解決しちゃうんですよね。あとは、この本には、不思議な話もありまして、例えば女神の声が聞こえて命を助けられたとか、1 通のファックスの奇跡の話とかね。目に見えないメッセージとかが大事だと思いますね。それが、自分の使命、役割を果たすのに、本当に必要なの。


【 直観として、受け取る力ですね。】


そう。その直感を信じてあげれば、道が自然と開けるという事を示す為の本ですね


【 この話は出さない方がいいかと思いますが、私達が最初に出会った時に、私の仕事を聞いた英華さんが、「ヒプノセラピーって何なのか知らないけど、やってくれる?」ってすぐに言ったでしょう。そして数日後には 1 回目をしたじゃないですか。そのセッションで、木の妖精が、あなたは本を書くべきで、それを沢山の人が待っていて、その人達に希望を与えるし、その本で人生がどんどん好転していく、みたいな内容だったでしょう。その時点で、英華さんはもう 3 冊の本を出版していて、「本をまた書くの、どうしよう」って言っていたのがとても印象的だったんですよね。】


そうなの。それが、まさにこの本なんですよ。この話を出すのは、もちろんいいですよ〜。


【 私の仕事を通しての役割は、クライアントさんに自分の本質や人生の意味を氣付いていただくお手伝いをする事だと思うんですが、英華さんの人生にこの様な役目で関われた事は、始めから与えられていたご縁によるものだと感じます。】


とき子さんの役割は、すごいんですよ。その時間とその場面で導いてくださる力がすごく強いんですよ。魂が大きい。


【 あら、そんな事を言ってくださってとても恐縮ですが、嬉しいです。】


エネルギーがとても強くて、見守ってくださる方が強力だと思うのね。その人その人に合う方法で、その人その人の役割を一緒に見付けてくれて、導いてくれる役割があると思いますよ。


【 まあ、そうなんでしょうか。ありがたいです。】


「本を書きなさい」という事を、あの時のセッションでよくぞ私に伝えてくれたなあって思うんですよ。


【 それは、私じゃなくて、英華さん自身ですよ。】


3 冊目を書いたところだから、次、何を書いらいいの?って思ったのよね。そうしたら、日経(日本経済新聞)から、連載のオファーがあったの。


【 そうそう、それは 2 年後の 2 回目のセッションの頃だったですよね。】


そうなのよ。私は、全国の女性のビジネス・リーダーとして日経から選ばれて、2 年間新聞に記事を連載する事になったんですよ。これは、私の大きな転換期になったの。


【 本当に大きいですよね。それ迄も東京で大活躍されていたのが、全国がステージになったんですから。】


それで、2 年間の日経の連載記事が、この本になった訳なんです。


【 素晴らしい連載記事で、多くの方々に涙を流させ、勇気と感動を与えましたものね。】


とき子さんには感謝してますよ。今日もね、会えるって事で、朝からずっとワクワクしていたの。


【 お互い様ですよ。ご縁って、ありがたいですよね。】


深い所で繋がっているんですよね。すぐに意気投合したものね。魂レベルで交流しているからね。


【 あれからますます英華さんはパワーアップしていて、周波数が高くなっている。お互いを高め合える人と出会って助け合う役割を果たし合いながら、人生を共有する醍醐味は、でも、氣の合う人々とだけではないですね。】


そうね。私の家族とかも、やはり自分の役割を果たす為に自分で親や弟妹を選んで、ストーリーを作って、その中で成長して魂を高めていく為に存在しているんですよね


【 自分の人生の意味や役割に氣付くというのは、それはそれは大変な作業である事もあるじゃないですか。その上で、実際に行動していくというのは、なかなか難しいと感じる人も多い筈です。氣付いた後の方向性や、行動は、やはり本人の自由選択と自由意志を宇宙の摂理は尊重すると思うのね。】


そうね、まずは知恵を振り絞って勇気を持って 1 歩を出す事はできると思うんですよ。行動を起こしてみたら、その後から考え方が付いて来る


【 そして、自分の状況も。英華さんは、本にも書いてあったけれど、”逆境の度合いが凄まじいほど、反転した時の達成感は大きい。行動から、反転の糸口が見つかる” もので、マイナス 5 だったらプラス 5 に転じ、マイナス 10 だったらプラス 10 に転じ得る様なものだなあと思います。宇宙には、バランスの法則があると思うので。

それでね、ふと思う事があって、<大器晩成>という言葉があるでしょう。やっぱり、”大器” となるには、その為にまずは大きな困難の課題をクリアーするのが先決なんだなあと。マイナス 5 の課題をクリアーしたら、5 の器を得るし、マイナス 10 の課題をクリアーしたら、10 の器を得る。でも、マイナス 10 の課題をクリアーする為には、それなりの時間が必要だなあって。それは、もしかしたら今生だけに限った事ではないかもしれませんが。深い絶望の淵に立つ様な経験の尊さというか。・・・、という事を、自分の人生で取り組んできた色々な課題を思い起こして、考えていました。】


不思議なんだけど、昨日ね、私はこの言葉をまさに思い浮かべててね。それで、「私って、”大器晩成型” だなって(笑)。


【 シンクロしてますね(笑)。そう、それでね、マイナスの課題は必須科目でね。マイナスとか言っても、受け取り方次第なので、しんどい思いをする必要は決してないのでしょうけど。今の私も、やっと 大きな必須科目をクリアーした感じがしていてね、それもつい最近。長い道のりだったけれど無駄は何 1 つなかったと思いますね。】


そうね。無駄な事は 1 つもないですよね。物事は全部繋がっているんですよ


【 どの体験を 1 つでも変えたら、今の自分ではないですしね。その流れで、それでも自分の人生の中で、何かを変える事ができたらいいなあと思う事はありますか?】


けっこう私は保守的な考え方を持っている人で、例えば半年前かぐらいにメッセージがあったと感じて、でもまだ私は「そんな事はないでしょう」とか思っているうちに、時間が経ってしまう事があるのね。

私は AB 型なんですよ。B 型の私は、メッセージをそのまま受け取るんだけど、A 型の私は保守的で慎重型で、結局は A 型の自分の意見をとる様に感じるの。で、最終的にはどれも間違い(笑)。

だから、直感を大切にしないといけないと思うんですよ。どこかからメッセージを受けたと感じたら、それに逆らわないで、委ねるのが 1 番いい


【 私も、流れに委ねれる様にようやくなってきたので、以前よりずっと楽だし、楽しいですね。】


それが 1 番いい。私もそれに氣が付いたのは、去年なのよ(笑)。メッセージを感じたら、余り考えないで、「はい、はい」って。


【 私もね、去年あたりから、色んな人にブログを書け書けって言われ続けていて、何を書いたらいいのか分からないからって、ずっと書かないでいたんです。十分やる事が沢山あって、これ以上時間をどうやりくりしたらいいのか・・・と思っていたので。でも、ずっと言われていて、今年の 5 月に、やっと書いてみようかな・・・と思ったんですよ。書くのは嫌いではないし。そうしたら、意外と色んな人が読んでるって言ってくれるのでびっくりしてます。】


何人の人が読んでいるのか知っているの?


【 実は、自分の個人的なホームページのページなので、”いいね”もコメント欄も設けていないのよね。】


そうなの? でも、せめてコメント欄とかぐらいはしておいた方がいいわよ。


【 でも、注文や展覧会の為の制作をしながら、セッションやその前後の仕事をしていると、時間を捻出するのが大変で、せっかくコメントをいただいても対応できないと思ったし、第一、facebook でさえも、人様の事をチェックできない状況なのでね。】


でもね、そのコメントは、大事な財産にりますよ。物事は、一方的にしてはいけないと思いますよ。相手の声を聞く事も、自分の成長に繋がるからね。facebook のコメントはともかく、自分のブログの記事に関しては、、開放すべきだと思いますよ。


【 例えば、返事をしなくてもいいと思います?】


そう。返事をしなくてもいい。記事を読んで、何かを言いたい人は、返事があってもなくても伝えてくれるんですよ。書くだけで一方通行だったら、成長の妨げになると思いますよ。


【 なるほどね。それはそうですよね。自己中心的ですかね。】


そう。実はね、本当にコメントを書いてくれる人って、ごく僅か。100 人の中に 1 人。1000 人の中に 10 人。そんなものですよ。逆に、そういう人を大事にしてあげた方がいいよ。

私は日経新聞に 2 年間の連載記事を書いたでしょう。いつもランキングでは 1 番なんですよ。でもね、実際にメッセージを書いてくれる人は 10 人を越えないの。日経新聞自体は、その読者のコメントをとても大切にしているんですよ。びっくりしました。

だからね、その事を知ってからは、「これは私の財産になるから」と、時どき人に頼んで、コメントを貰ったりしました。「あなたと同じ様な意見の人がいっぱいいると思うから、あなたがその代表として」という感じで。そうしたら、今はそういう力を与えてくれたコメントが本当に財産になっていて、読者のコメントばかりを集めたページをサイトにしていて、この日のタイトルはこれで、その時のコメントはこれ、という感じで。

コメントしてくれた人の役に自分は立てたという思いが自分を支えてもくれるし、そういう交流は大事。

だから、あなたも自分の書くものを通して人の役に立とうと思うなら、そういう意味で自分の都合をを手放して、人の交流の場を提供する為に、もっと開放した方がいいですよ。


【 ああ、大事な事を教えて貰いました。】


あなたは自分の能力を持っている人だから、それを活かしたいじゃないですか。あなたは、自分の手で、ファンとの交流を断ち切っているから、ダメ。あのね、これは私の意見としてではなくて、メッセンジャーとして今伝えているからね。そういう事を、今直感で感じているから伝えているんでね、それを聞くか聞かないかは、自分で決めてくれたらいいからね。


【 ありがとうございます。じゃあ、今回をもって、開放しましょう。ところで、英華さんの人生最大の喜び、失敗は?】


その前に、とき子さんにとって人生で、何が 1 番大事なのか、教えて。


【 え、私に質問返しですか? 私にとっては、幸せを感じるにしても、自分 1 人では感じ切れない。人に私の存在が役に立てたり、喜びを共有できたりしない限り、本当には幸福感を得られない。<私が誰かの為に存在している、という喜び>。だから、人と繋がっていない事にはそれは手にできない。という事で、やっぱり、”人とのご縁、繋がり”ではないでしょうか?】


見事(拍手)。


【 おお、拍手をいただきました〜!】


人生最大の喜びはね、やっぱり 私にとっても”出会い” ・”繋がり” じゃないかな。 人との関係性よね。今日、例えば 2 人が前からの関係性がなかったら、ここで会ってこの様な素敵な時間を持てないし、今後も色々な所で会って思い出を作っていく事もできない。

今迄はとき子さんが私を導いてくれていて、今日は私がとき子さんのお役に立てる。今後は私もとき子さんを導くお手伝いもできる。だから、関係性を持つ事で、お互いを導き合って支え合って成長し合う仲間なんですよ。大事な大事な魂の繋がりを持っている仲間なんですよ

愛する人との出会い、尊敬できる人との出会い、お互いに学び合える出会い、親子の出会い、その出会いに共通しているのは ”愛” じゃないかなと思います

特に今年は、自分に合う人としか会っていないから、毎日夜にその日 1 日を振り返ったらね、「ああ、今日はあの人に会えたから良かったなあ」とか「今日の出会いは、大きな財産だなあ」と思えるのね。それが私の人生の喜びだなあって思うんですよ。


【 そういう風に、ご縁に感謝しながら 1 日を振り返られる日々は、有意義でありがたいですね。】


そう。出会いは色々な形で起こるんだけれど、善縁と悪縁もあるんだけれど、それもね、悪縁と呼ばれるものだって、自分にとっては少し刺激的で自分を成長させてくれる大事な縁なんですよ。反面教師と言うか


【 そういう捉え方は、重要ですよね。そうすると、どの出会いも、等しく素晴らしい縁だと思えますよね。】


だから、私の母は、私の反面教師。


【 すごく偉大な教師ですね。】


そう。すごく偉大な。今回も、私の”女性解放”の理想に繋がったのも、彼女のお陰なんです。度重なる彼女との色んな事で、お陰さまというか、私は”上に、上に、上に”・・・と行くしかなかったんですよね

人生の中には失敗も困難も色々あり過ぎましたよ。例えば、5 歳ぐらいから子供でいる事ができなくなった家庭環境で幼少期を送ったし、中学校から高校に受からなくて自殺しようと考えたり、大学の試験の直前に血管の関係の大病をしてね、死ぬか生きるかの体験もしてね、車の事故もあったし、若くして旦那を亡くしてしまったりね。会社も、独占的な業界で旗を揚げたしね。それを数え始めたら、困難だらけなのかもしれないけれど、守られて生き残る事ができてきた。

エレベーターの仕事に関しては、日経が私を評価して取り上げてくれた事によって、業界の在り方を切り替えるきっかけになったんですよね。要するに、規制緩和に繋がったんですよ。エレベーター業界の保守改正というのは男性でも難しいと言われている事で、3 K の仕事を自分で起業して 20 年もやっているという事で、実業家として評価して貰えたんですよ。


【 男性中心の厳しい競争社会で生存を続けている事の 1 つは、英華さんのフレンドリーな押しの強さとか、好奇心とか、探究心とか、そして、培ってきた”逃げ切れる力”への信頼感でしょうね。これが田舎だったら、またちょっと違うんでしょうね。】


やっぱり東京だからですね。


【 英華さんを大成長させた街ですね。】


運命的な縁ですね。自分の役割を果たす為の街。


【 では、その運命的な街、東京で自分の夢をどんどん叶えている今の英華さんが、大連の家の屋根に 1 人登って「大きな世界に行く」と誓いながら、逆境に耐えていた 8 歳の英華ちゃんに声を掛けてあげてください。】


私の 8 歳の時の夢は叶えられたんですよ。まだまだではあるけれど、その後も実際に人のお役に立ちたいという願いも果たしているし、本を出したい夢も何度も叶ったし、そしてこれからも ”女性解放” など、沢山の夢を持ち続けて叶えていくんですよ。

私はね、8 歳の自分にはとても感謝してるんですよ。

だから、「よく頑張ってきたね。あなたが頑張ってきたお陰で、今の私があるんだよ。とっても感謝しているよ。そして、これからも一緒に幸せになっていこうね。幸せな人生を作って、生きていこうね」と言ってあげたいかしらね。

なんかね、いつも彼女は私の側にいる感じですね


【 いつも、英華ちゃんが支えてくれているんですね。】


そうそう。いつも支えて貰っているの。しんどい時も幸せな時も、いつも 8 歳の時の自分の顔が浮かんできて、いつもその子に「これでいい?」とか問い掛けている感じ。小さい女の子の精霊みたいな感じでね。

なんか、エミちゃん(私とのセッションでイメージした、英華さんの大好きなスウェーデンの森にある木の精霊)みたいな感じでね。エミちゃんはいつも私といるんですけどね、エミちゃんがとき子さんのセッションで「本を書きなさい」って言ってくれて、そしてできた本によって、人生が急激に展開しているのよね。もう苦労の時代はおしまい。そして、これからどんどん楽しい事が起こっていく感じなんですよね。


【 最後に、次世代へのメッセージがあれば教えてくださいね。】


自分を愛してあげてください。そして同じ様に人を愛してあげてください。これからますます、お互いの協力なしでは生きていけない時代ですから、どうか出会いを大事にして、自分の幸せになる様に、人の幸せになる様にという思いを持って、行動して、体験していってください


【 そして、その体験には、何も無駄がないというお話でしたね。全ての事を、お互いに楽しみましょう。今日は、お忙しいのに時間を作ってくださってありがとうございました。次に会う時を楽しみにしていますね。】


今度は、大阪かもしれないし、スウェーデンかもしれないですよね。これからもよろしくお願いしますね。こちらこそ、どうもありがとうございました。



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” 逆境を生かすように考えれば、思いもよらない良い方向へといける強運が見方になります。チャレンジする勇気を忘れなければ、必ず良い結果につながります。世の中はそういうふうにできています。

みんなで、逆境を生かすポジティブな考え方を持って前進していきましょう。

 

              馬 英華




 

写真 1)馬 英華さん (2018-11-8)

写真 2)英華さんの 4 冊目の著書、『逃げ切る力ー逆境を生かす考え方』

写真 3)8 歳の時の英華さんのキャラクター

写真 4)英華さんと駐日ギニア大使のシラ氏 (2018-10-9)

写真 5)ギニア共和国支援のためのチャリティーコンサートの告知

写真 6)スウェーデンの英華さんのサマーハウスにて (2018-8-16)

写真 7)中央の”不食の弁護士”として知られている秋山佳胤さんを囲んで

写真 8)ラジオ番組で話す英華さん

写真 9)英華さんと私、センチュリーコート丸の内にて (2018-11-8)

 

東京エレベーター株式会社のホームページ: http://www.tokyoelevator.com/


中国ビジネス研究所のホームページ: http://www.eikaclub.com/


新生アジアのホームページ: http://www.shinseiajia.com/

 

英華さんの著書:

『逃げ切る力ー逆境を生かす考え方』のご注文は、こちらから


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