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大橋 智夫 という生き方

更新日:2020年3月12日

TOKIKOインタビュー 5

Extraordinary Ordinary People / 人並み外れた身近な人々


 

今年の3月、友人に誘われ、知り合いもいないのにノコノコ出掛けて行ったある人物を囲む鍋会で、大橋さんに初めてお会いした。お顔を拝見した瞬間から、ずっと長い間知っているかの様な親しみを覚えたが、その鍋会ではあまり話す機会もなく終わった。


今月、『奇跡の周波数「水琴」の秘密』(ヒカルランド)の出版記念講演会に参加させていただき、その後の懇親会もノコノコとついて行った。ここでも席が離れていて会話する事なく終わってしまったが、残念がっていても仕方がない。

インタビューという名目で、ゆっくりとお話を伺う機会を持たせていただいた。笑いが絶えず、楽し過ぎて、ついつい長居してしまった。美味しい有機ワインをいただきながら。水琴の高周波に包まれて・・・。


ーーーーー

大橋 智夫(おおはしとしお)さんは、音・環境 プロデューサー

1966 年 8 月 5 日生まれ。

ティーズ・コーポレーション ( T's corporation ) 代表取締役。京都大学農学部卒業。水利工学を専攻。卒業後は音楽の道へ。

音が心身に及ぼす影響を研究しながら日本の音文化に注目した音空間デザインを手掛けてきた。日本独自の水琴窟を現代に復活させ、音響技術を駆使して自然界のハイパーソニック・エフェクトを提供するサウンド・ツール<水琴>を開発


<水琴>は聖フランチェスコ大聖堂に世界平和祈念として納められ、ミラノサローネ (2005)や愛・地球博 (2005) に出展。その功績は国内外で高く評価され、世界学術研究アカデミー賞を受賞。ローマ法王とも謁見した。


著書に『奇跡の周波数「水琴」の秘密』、『聴くだけで脳と体が若返る CD ブック』、『「水琴の音」CD ブック』などがある。


 

【このインタビュー・シリーズは、私個人のブログの為だけだという事をご了承くださいね。だから、読者が何人なのかは分かりません。】


ああ、いいですよ~!


【本当に個人的なプロジェクトなんです。私はアーティストですが,ヒプノセラピーもしていて、約 8 年目なんです。

セッションを通して毎回扱うテーマは,おおよそ <何の為の人生なのか>,<どうしたらより幸せに生きられるのか> に集約できると思います。クライアントさんに共通しているのは、起こってしまった体験に否定的な意味付けをして困っている事です。

私がインタビューしたいと思う人達は、とても肯定的で人生を楽しんでいるように見える人達です。そして、その要素がその人達を ” Extraordinariy(人並みはずれた)” にしている氣がします。

今回は、日本人初のインタビューを大橋さんにお願いできて、嬉しいです。よろしくお願いしますね。】


とき子さんの仕事は、そんなに宣伝している訳じゃないと思うんですが、忙しそうですね。どうやってしておられるのですか? 


【大体が口コミでお越しいただいています。ニューヨーク、スウェーデン、日本でやっています。ところで、読ませていただいたこの本(『奇跡の周波数「水琴」の秘密』)ですが、興味深い知識、情報が満載で、とても面白かったです。知らない事が沢山あって、大変勉強になりました。】


ああ、そうですか。良かった~!

この本を出版していただいたヒカルランドさんは、「うちはタブーがない、何でもOK 」と言うんで、ある程度突っ込んで書かせて貰ったんですけどね。


【先ずは、大橋さん自身のお言葉で、”水琴”について説明していただいてもよろしいですか?】


水琴って、水滴の音を陶器の中で共鳴させて、響かせるという装置なんですね。どういう事が起きるかというと、ものすごい高い周波数が出るので、そこの場にあるエネルギーを昇華させていく。最初は浄化、だから、乱れている様な場のエネルギーを整えていくという作用があって、次に、その周波数を上げていくというものです。はい。


【以上ですか?】


はい(笑)。


【本の中に ”イヤシロチ” の事が書かれてあって、”ケガレチ”、まあ穢れていなくても要するに、環境を癒しの場に変えていくという事ですね。】


そう。

水琴の世界って、実はものすごく奥が深いんですけど、まず 1つの「ポチャーン」という音を、今「ピーン」とか「カーン」という風に聞こえていると思うんですけど(実際に事務所の中に 3 台の水琴が設置されていて、ずっと音が響いていた)、そういう音に響かせていくんですね。音を響かせるとどうなるのかと言うと、”倍音(オクターブ)が倍音を生む” という現象が装置の中で起こる訳です。

それを ”効率良く起こさせる” というのは、”楽器作り” なんですね。その中で、最初の発生源の音は ”水滴” という自然の音なんです。それを響かせると、”倍音が倍音を生む連鎖” を起こしていくんです。時々「キーン、ピーン」とかいう風に聞こえるでしょう。そこは無限連鎖を起こしているところなんです。周波数の倍音の階段が突然飛躍的に高いところと繋がるんです。

低い周波数というのは、”停止”、”崩壊” の方向であり、高い周波数というのは ”光” の方向であって、”想念” の方向ですので、その方向に引っ張っていく作用というのは1つ1つの音の中に隠されているんです。


【実際に水琴を聴いていると、あらゆる周波数の音が同時に起こっていますよね。低い音から、聞き取れないほど高い音まで。】


そう、その幅広いところ、つまり、最初の発生音と後の音というのがミックスされて ”その音” ができているんですね。

響いている時というのは、エネルギーが高いんです。だから、最初の発生源の音が響いて、”この場のエネルギーを音に凝縮して” 出しているんです。

そして、音の世界では、エネルギーは増えるんです。中学の理科で習った、”エネルギー保存の法則” は成り立たないんです。


【そういう事も学ばれたのですか?】


音が連鎖して増えていく>、という事は、私がずっとやってきた事を通して氣付いた事ですね。


【実は、本を読んでいて感じた事があるのです。

大橋さんは、”自然の音” に強くこだわっていらっしゃって、”水琴は自然の形状” だと書かれています。私は、自然のエネルギーの形である ”トーラス” を思い描きました。トーラスのエネルギーである螺旋状渦巻きの循環を、自然の原理を用いて可聴的に感じさせている・・・、どう説明したらいいんでしょうね、音と音がぶつかり合う事で連鎖反応的に螺旋状のエネルギーが広がって、それが空間を満たして調和を齎し、常に完全な均衡を保っているといったイメージです。それは、水琴の中で起こって・・・】


多分、感じられているのはこういう事ではないかな。

この中に入っている陶器の中でまずは「ポチョン」という音が最初に発生する訳ですよ。そこに "1つの宇宙" があるんですよ。その音が陶器の中であらゆる方向にぶつかり合って干渉し合いながら、新しい音を生み出すんです。それらの音の中に、倍音がいっぱい含まれるんです。

そして、実はそれらを外に響かせる為の穴があるんですけど、この穴から出てくる音が、またぶつかって干渉するんです。これが第2ステージなんですよ。

最初に陶器の中でぶつかった音と、陶器の外でぶつかった音とがまたぶつかり、”陰陽2つの水琴” を置く事で、その出来上がった音同士がまたぶつかり合う事で、次の次元の音ができるんです。これが第3ステージ。

そうしてできあがった音が、今度は空間にもぶつかり合うんです。それが ”この空間の音” としてでき上がります。第4ステージ

だから、同じ水琴を使っても、環境が違うと、音が全く違うんですよ。


【 ”陰陽” という事は、ここに置いてある2台は、それぞれ ”陰” と ”陽” の働きがある訳ですか?】


そうなんです。もちろん1台でも十分なんですけど、筧(かけひ)を真ん中より少し左にずらすか右にずらすかで、そこに左旋回、もしくは右旋回の渦のエネルギーを生じて ”陰” と ”陽” になる訳です。


【 ”ホツマツタヱ” でいうと、”アワ” を ”天地” と意味した時に、”ア” は ”左旋の渦” で, ”ワ" は "右旋の渦” なのを思い出してしました(カタカムナもですね)。面白いですねぇ。ところで、自然の音にこだわっている ”音フェチ” だという事は存じていますが、始めからそうでした?】


私は一時期、作曲の仕事をしていたんですよ。その時はデジタルの音楽を作っていきますけど、その時は譜面上なので ”有限” じゃないですか。”有限の虚しさ” っていうのをすごく感じる・・・。演奏は ”無限” なんですよ。リズムなんかが人によって全然違いますからね。でも、作曲っていう仕事は ”有限” なんですよ。で、「すっごい虚しいパズルを作ってるだけやなぁ」って思って、「いや、自分はこんな事をやりたいんじゃないな。もっとダイナミックなものをしたい」と。

私は三重県の田舎、四日市の山の方で育ったんでね。山で遊んでいると、色んな音を聞いているじゃないですか。そこの中に、音楽があるんですよ。だから、そういうものを、自分の音楽の中で表現できないかなぁっていう理想がありました。


【なるほどねぇ。やはり、生まれ育った環境から受けた影響は大きいんですね。】


大きいですねぇ。

海も川もあったんで、釣りに行ったりなどしながら、水の音を聞いてました。山へ行くと、暗くなったら、真っ暗なんですよ。でも、子供の時は、真っ暗になっても遊んでいるから、その暗さは怖くないんですよ。暗いのが当たり前ですからね。暗闇っていうのは存在しませんからね。光が届いていないだけで、光の強弱があるだけ。

でね、暗闇の中で怖がる人を怖がらせるのは、楽しいんですよ(笑)。でっかい体のいつも威張っている友人と暗い山を歩いていて、石を投げたらガサガサガサって音するでしょ、そしたら彼が「うおおおーっ」て逃げて行ったりね。怖がりの人が ”自分で作り出す恐怖心” ってあるんやなあと(笑)。

まあ、そんな風景感を私は自然の中で育んできていて、そういうのが自分の心象風景にあるので、<いつも心の中で風景を感じる癖> がついているんですよ


【体験や記憶が音と繋がっているんですね。】


そう。あのね、この水琴を開発していた時は、マイクで音を拾ってヘッドフォンで聴きながら、中の水位を調整していくんですよ。1番 ”無限連鎖が弾いている音” が多いところに収束していくという ”収斂(しゅうれん)” という方法をするんです。

例えば調律師さんとかは「528」とかにチューニングを合わせたらいいんですけど、私は水の音なので同じところには合わせられない。だから、頭の中で平均化しながら丁度いいところに合わせてくんですよ


【それは、現場で、その時の自分の感性に従って、という事ですね。】


そうです。ある程度までは、デシベル計で計測できますが、最終的には耳ですね。<ピタッと合うという瞬間は、私が決めるしかないんですよ

以前は、<決まる瞬間> に至る迄、3時間ぐらい掛かっていたんですよ。こっちはずっと音を聴いているからじーっとしてるけど、側から見たら「何やっとるんやろう?」っていう。アホな人ですやん!(笑)。

まあ、その時は、音を聴きながら「音は空気のない世界の呼吸だ」って思ってたんですよ。


【『音は空気のない世界の呼吸』ですか・・・】


そう。「水琴で私はエネルギーを呼吸の様に取り込んでいる」と。今、この世にいると、ボディの為に呼吸をしなければいけないだけ。例えば目を閉じた時に想念の世界に行ったら、そこは呼吸をしなくてもいい世界なんですよ。それで、<”想念の世界に行った時に必要なエネルギー” は音だ>と私は思っているんですよ。

私には、”光”に見えるんですけどね。この、「ポーン、カーン、ポーン、カーン」っていう音が。


【興味深いですねぇ。言われてみたら、私にも光の様に感じられます。】


その光の様なものを、想念の世界で吸収している呼吸>っていう感覚なんですよ。だから、<丁度いいピタッと合うところ>でやらないと、"死んじゃう"んですよ


【なるほどねー。命を宿すんですね。】


最初の頃は試行錯誤だったものが、そのうち慣れてくると、直観力が働くんですよ。”尖ってくる” んですよ。”アカシック・レコード” と繋がってくるんですよ。"そっち" から情報を貰うんだったら、すごく楽なんですよー。(笑)

現場の情報を貰っているうちは、時間が掛かってしょうがないですよ。でも、"そっち" と繋がってくると、だんだん短縮して30分ぐらいで <決まる瞬間> が分かりますね。そういう事をずっとやってきたんで、そういう癖がついてますね。人と会った時も、”なんかそういう感じ”。


【”どういう感じ”?】


コミュニケーションも、私達が合わさっていく為に、”収斂”していく感じ


【自分の感覚器官だけではなくて、高次の情報を用いるという事ですか?】


そういう事です。

だから、そこで ”会話できる人” と、”できない人” がいるんですよね。


【それは、勿論でしょう。】


”会話できる人” は、楽しいじゃないですか。

私の定義は、<宇宙の全ては ”振動” でできている>。光も音も振動の1つですけど、音って、<今、空気の中で聞こえるものを音と認識している> じゃないですか。水の中でも音として振動があるでしょう。真空中でも振動ってあるんですよ。<振動するって事が、全ての存在>だと思うんですね。ありとあらゆるものが振動していて、それが、振動がなくなってしまったら、周波数的に沈んで、更に細胞、分子、原子のレベルで沈んでいったら、もう、ブラックホールになるじゃないですか。肉体的に死んでる人も、実は振動してますからね。


【そうですね、水分があったら絶対振動してますよね。】


そう。で、その振動のところを、この水琴の音は提供しているんですよ。

皆、”死”、”停止” に向かっているんですけどね。で、地球上にいる私達の 1 番のストレスって、重力だと思うんですよ。立って歩いて何かを取りに行くのとか、面倒臭いでしょ。重力が掛かっているから。「面倒臭い」という気持ちが湧いてくる時に、”停止” の方に思考、脳は必ずそっちの方に行こうとするんですね。

それを水琴は、もっと刺激して復活させて、周波数の高い生き生きした方向に導くのです。この子(水琴)はずっと鳴り続けてますからね。


【地球に生きているっていうだけで3次元なのでね、それだけで光の状態からしたら、とても密度の濃いしんどい場所ですよね。それが、水琴の高周波の振動によって”光の方向”に近付けるというのは、すごい装置だなと思います。水の力なので。】


水によっても、エネルギーが変わるんですよ。水自体が波動を持っていますからね。いい水を入れれば、その波動が音に変換されてくるんです。なので、水琴には、お住いの氏神様の所でいただいてきた霊泉などの、周波数の高い良い水を入れるのが大事ですね。

だから、例えば前に講演会場でスピーカーを6芒星の位置に設置してそれぞれから音を流しましたけど、あれは京都の6カ所の霊泉の水を取って来て、水琴を通した音を録音してそれぞれを流したんです。そこまでやりますか。バカですよね~(笑)


【実は昨日, S さん(共通の友人)にお聞きしたんですが、ある古神道の方が水琴に接した時に、「カタカムナでは、タカアマハラの光が3次元に降りて現象化したのが水。伊勢神道の秘伝ではアメノミナカヌシは天之水中主と書く。水琴は宇宙根源の響きを発生させる唯一の音楽装置」だと言ったと。】


ああ。昨日は丁度お能の稽古(観世流梅若流を趣味で勉強しているとの事 )があったんで、S さんとご一緒(一緒に習っている)でした。S さんは水琴の真の理解者ですからね。お能も素晴らしいですよ。

謡の声の響かせ方を先生から教わってるんですが、先生はありえないくらいのレパートリーを持ってらっしゃるんですよ。お能の男性の声、女性の声というのは、”魂”の男性と女性の声。「おぉ⤴︎」と入っていく響きと「おぉ⤵︎」と出す響きを自由自在に調整されるんです。もう、びっくりしました。

倍音を出すっていうのは、響かせるという意味でそうなんですけど、先生に教えて貰う様になってから、声の深さがよく分かる様になりました。先生の近くで発声すると 2 つの声が共鳴するのですが、”音フェチ” にはたまりませんね〜。

とき子さんの声も素敵ですねぇ。すごく倍音が入っています。


【ええ、そうなんですか? そんな褒められ方をしたのは、初めてです!】


いや、そうなんです。声質ってねえ、その人の行動パターンにも出てきますからね。大体、声聞いたら、どんな人なのか分かるでしょう。

とにかく、私はいつからか、音には敏感です。

うちの母親は、声楽の先生をしてたんです。小さい時に、いつもクラシックの LP が流れているっていう感じでしたね。その時にね、例えばベートーベンの「田園」が掛かっていたとすると、風景を感じる訳ですよ。いつも風景なんです。何でか分からないけれど。で、「ピューピューピュー」という音がしたら、雲雀が飛んでいるのかな・・・とか、幼少期から音をイメージして具体化するという事を、自然にやっていましたね


【大橋さんが昔、シンセサイザーでプロデュースされていた音というのも、そういう感じなんですか? 自分の思い描いた風景なんかを音にしていたのですか?】


結構、理性的だったかもしれないですね。学生の時は遊びでやってて、大学を出た時に、ミュージシャンの道を取るか、水の研究の為に残ろうかと考えて、ミュージシャンをやろうと思ったんです。それで、ライブハウスで歌ってました。”平成の琵琶法師” とか言ってね。


【そうなんですね。私もバンドで歌っていた時があったんですよ。今でも趣味でピアノも弾いてますけでど。】


えー、そうなんですか。嬉しい!

そう、それで、本の中にも書いてますけど、私にとっては音楽は、”心象風景” というよりは ”コミュニケーションの手段” なんです。

「この曲があったから人生立ち直れた」とか、「自殺せずにすんだ」とかいう人もいる訳ですよ。音楽って、それだけパワフルになれたりする、だったら、「人の心を癒す音楽を作ろう」って思ったんです

”深層心理に響く音” とか、”表層意識に当たる音” とか、いろんな音があるじゃないですか。でも、極論は、”心臓の音”。この音は、”自分をずっとキープしている音” なんです。心臓の音が狂っていると、自分の精神にも良くないんですよ。だから、体の血流の音とか、”穏やかなゆらぎのある音” を入れてみたり。

とにかくそんな感じで ”人の心を癒す為の音” を追求しているうちに、ある和歌の先生を通して、その音を少年鑑別所で子供達に聴かせる事になり、その結果、彼らが「お父さん、お母さん、ごめんなさい」と次々に書く様になったんです。

その和歌の先生が、シンセサイザーで作った音を聴いて、「これは水琴窟の音ですか」と私に言ったのが、水琴窟との出会いなんです。


【その時は、水琴窟をご存知だったんですか?】


知ってましたよ。音が好きなんで。でも、”ししおどし” 程度に知っているという感じでした。


【”ししおどし” は、「ポチャ、ポチャ、カキーン」ですね。】


(笑)そうそう、でも、あれは警告音だから、癒しでもなんでもないんですよね。でも、あれがなぜ癒しに聞こえるかというと、遠くで鳴ってるからなんです。


【確かに、耳元で鳴っていたら困りますよね。】


やめてくれーって感じでしょ。あれが、山の方で聞こえてきたら、それを ”山の音” として聞くんですよ。”空間音” として聞くと、その間の色んな音とぶつかり合う事で ”倍音が生まれて、癒しの音になる” んです


【なるほどねぇ。】


今、人間が創っているものって、平行四辺形でしょ。平行四辺形に住むと、”1つの周波数がアップする” という現象が起こるんです。これは、”悪い音が増える性質” なんです

自然界は違うんですよ。自然界はゴツゴツしていて、ランダムなんで、音が複雑に乱反射して心地良く響くんです


【そうですね、自然界には直線ってないですからね。】


ないです。

自然界では水のパワーと音のパワーが同時に来るからすごいんですけど、複雑に動く事によって渦のパワーが入るんです。水琴も、水と音のパワーに、渦の理論が入る事によって強力になるんです

シャウベルガーって人がね、戦前戦中にUFOを開発したんです。ナチスに頼まれて実験実験していて、天井が飛んで行ったという逸話が残っているんですけどね。その時に編み出したのが、水が渦を巻く時のエネルギーを使う方法だったんです。

実はね、これが水琴に入っているんですよ。


【へえ、そうなんですか。水の渦巻きのエネルギーなんですね!】


さっき言っていた、”右旋・左旋”の理屈っていうのは、水琴に上部から水が入って行った所にちょっとした仕組みがあってそうなるんですけどね、今は更にその仕組みをアップさせようと開発中です。


【まあ、楽しみですね〜! それでね、さっきの ”アワ” なんですけど、”アは○の中に・” で、”ワは◇の中に・” で書き表すじゃないですか。”ア”から始まって”ワ”で終わる、”アの◯”と”ワの□”の間に全てがあるというか。それを大橋さんの本の中で、水琴は◯と□の方円を取り入れていると書かれてあって、へぇ〜と思ったんですよ。その理由が「水は方円に従う」でしたね。】


そう、水琴の”ぶつかり合う”というのは、その形状も大事な要素で、”中の円(陶器)” と ”外の方(枠)” でぶつかり合わせると、乱反射が1番起こり易い関係になるんですよ。だから、この音が1番響き易いんです


【素晴らしいですね。この ”水琴ライフ” に足を入れるにあたって、重大な出会いがありましたよね。】


そうなんですよね。”水琴窟” との出会いがあってから、”音の学会” に行った時に ”鑑別所での出来事”を話したら、水琴窟をずっと研究してきた方と出会ったんです。もう亡くなられましたが。

その方が私に、「あなたに水琴窟の後を継いで欲しい」という事を言われたんです。「分かりました」って言ったら、どさっと資料が届いてしまったんですよ ! びっくりしました。

それからは、色々な所に出掛けて行って水琴窟の調査なんかをしていたら、文化財的な取り組みをしているという事で TV に出てしまったんですよ。”水琴窟の第一人者”とテロップが入ってしまった!(笑)。私は ”音フェチ” なんで、そういう事はどうでもいいんですよ。正直言うと。音だけを追求していたら良かった訳ですからね。

でも、そうなってしまったからには、ちゃんと水琴窟の事を知っとかないとダメでしょ。それで、ちゃんと勉強し始めました(笑)。小堀遠州の事から色々と学び出すと、奥が深いんです。茶道とも関わってきますから。お茶の世界も、音で全部合図するでしょう。


【そうなんですね。お茶はまだ縁遠くて・・・、今後の楽しみにとってあります!?】


私もそこまでは知りませんけど、「ピー」と湯が沸く音、「トントン」という音なんかで合図するらしいんです。「グツグツ」という音で温度加減を察知したり。”音の芸術” なんですよ。


【だから、小さい音も感知できる様に、最小限のあんなに小さい部屋を千利休は求めたんでしょうか?・・・と勝手に想像したくなってしまいました。】


あれは、政治的な事もあったんでしょうけど、でも、私としては利休さんのあの ”ハマり方” は、結構分かりますね(笑)。


【何か共通点を感じますか?】


はい。

あの当時は戦国時代で、政治的にも厳しかったでしょうね。


【でも、どの世でも、癒しや平穏、美を求める気持ちは一緒なんでしょうね。】


お能もそうですよね。織田信長が合戦の前に舞ったっていいますよね。その事によって、アドレナリンが出まくったという。心を平常に保って集中力を高めた。

ところで、ヒーリングミュージックは、”ゆっくりしましょう,リラックスしましょう” ですけど、水琴の場合は、”ゆっくりしましょう,リラックスしましょう” の後に ”集中” が来るんです

これは自然の流れなんですよ。脳や体の流れで、静かに落ち着くほど,思考力が上がってくる。そして、天と繋がっていって,・・・で、最後は死んじゃう。これは脳波的にそうなっているんですよ。脳波が下がっていってゼロになったら幽体離脱する。で、還ってこなかったら死ですからね。


【 体を離れる、想念の世界に移行するという事ですね。そういえば,大橋さんは 1度、九死に一生を得た体験をお持ちですよね。( 20 歳の時,アメリカに ”自分探しの旅” に出掛け, ハイウェーを走行中に事故に遭う。6 m 下の土手に落ち,車は大破。意識不明の状態で自力で土手を上がり,助けを求めた。片足の腱が切れ、肺は 3 分の 2 が潰れ、肋骨も 3 分の 2 折れていた。肋骨の 1 本が心臓の 1 cm 横に突き刺さっていた。事故の記憶はなく、氣付いたら病院のベッドに横たわり、日本から駆け付けた父が立っていた。)】


幽体離脱とか臨死体験はなかったんですよ。あの時は,記憶がなくなっていたんです。でもね、ある時,ふと思った事があるんです。

私には,小学校の時に大好きだったゴロちゃんという犬がいてね、一緒に川を泳いでいた仲なんですよ。小さい時から一緒に育ってきたんです。でね、犬の反抗期が来たんですよ。その時に、なめられたらいかんと思って、何を思ったか私,ゴロちゃんの首に噛み付いたんですよ。「キャイ〜ン」って言ってね(笑)。そしたら、それから私は完全にゴロちゃんのボス。うちの両親の言う事は聞かないのに,私には従順でいっつも付いて来てました。師弟の関係みたいな。

ヤギちゃんという友達と喧嘩になった時、ゴロちゃんが私を助けようとして、ヤギちゃんの太腿に噛み付いたんですよ! 今やったら大問題かもしれませんけど,その当時は田舎だし,「噛み付かれた,わっはっは」言うてね、そしたらヤギちゃんは泣いてね。私は,ヤギちゃんに悪い事したな,と思っていた訳。

この話を,ある人にしていたら、・・・あ、やばいなぁ・・・、「ゴロちゃんに,ありがとうって言ったか?」って言われたんです。「あ、言ってないわ」って。この話をすると泣けてくるわ・・・。「あ、それ、忘れてたわ。悪い事してたわ」と思って,心の中で「ゴロちゃんごめんなさい。ありがとう」って言った時に、事故の時の事を思い出したんですよ。

記憶なくして瀕死の状態で土手を登って行ったみたいなんですが、「あ、ゴロちゃんが引っ張って行ってくれたんや・・・」と思ったんですよ。その時に、思い出したんですよぉ。


【そういう事があったんですねぇ。それはきっとゴロちゃんなのかもしれませんね。】


まあね、昔の色々な思い出が繋がってくると、これもまた、楽しいですよね。

その心象世界というのは、音を扱っていると必ず "心の風景" と接しています。でも、受動的には聞けないんですよ。

音っていうのは、受動的な時というのは、体がバイブレーションを受けている時。私達が喋っている間中も水琴は鳴り続けて、ずっと私達をエネルギーで癒し続けていくっていうのは、受動的。

でも、「どんな音だっけ」と聴こうとしたら、その音を自分で取りに行かないといけない。「どんな音」と意識を向けると、その音は、私には風景としてやって来る。そして、この関係性があると、音自体は想念の世界ともものすごく一致していて、子供の頃の事とか、時間軸がなくなるんですね。

だから、この音の世界に入って行くと、そっちの ”真理の世界” にどんどん入って行っちゃいますよね


【神事などの宗教儀式や、瞑想にも音は重要な役割を担っていますよね。】


そうですよね。

あのね、以前、あるリーディングをされている先生をお手伝いした事があって、エドガー・ケーシーのやり方ですけど、横で見ていたんですが、そのやり方をすれば、あれって誰にでもできるものですよね。で、その時に ”その世界” をやっていると ”真理の世界” と繋がっているんだなという事を体験してね、よく分かる様になってきました。


【ああ、そうだったんですね。実はね、不思議だったんですよ。言ってみたら ”京大ご出身の理数系のエリートの部類に入る方” が、著書や講演会を通して精神世界にも精通されている事がよく分かったので。】


私は単純なので、高校の時ウィンブルドンに行こうと思ったんですよ。


【 ”観戦しに行く” ではなく、”試合をしに行く” 方ですか? テニスをされてたんですね。】


そう。「日本代表になって行くぞ」と思って、テニスばっかりやってたんですよ。真っ黒けのガリガリになって。で、三重県で 3 位。全国区になっていない三重県で 3 位では、ウィンブルドンに行けないんです(笑)。「あ、あかんやんか」と思ってね。

高 3 の時に友達と喋っていてね、私は物理と数学だけはものすごく得意だったんですよ。で、友達が、「京大に行くと研究職みたいなのがあって、自分の好きな研究をしていたらメシを食っていけるらしいぞ」という情報をくれたんですよ。「そんなん、ええなあ」と思って。で、そのうち「ノーベル賞とったらめっちゃいいやん」という話になって、うちの母親からノーベル賞の江崎玲於奈さんとかの話を聞いていて、実は後からご本人と会ったんですがね。”愛・地球博” の時に楽屋でご一緒させていただいたんですよ。まあ、とにかく、「あ、ノーベル賞とろう」って思ったんですよ。

でも、その時まで受験勉強なんか全然していなかったから、一生懸命頑張って、入ったんですよ。

何かそこに行けばやりたい事があると思って入ったんで、水の研究をしていたんですけど、音楽の方がもっと魅力的だなあと思って音楽を選んだんですけどね。でも、”真理追究という面からしたら、私にしたらどっちでも一緒だったんです


【実はね、ここに座っていると(”陰・陽”の2つの水琴に挟まれる位置)、とても不思議な感覚なんですよ。体があったかくて、ホワンとしています。】


じゃあ、そろそろワイン(ずっと水琴の上に置いてあったもので、高周波のエネルギーを受けていた)を、開けますか(笑)。


【まろやかでとても美味しいです。ところで、先ほどお母さまが声楽の先生だったと伺いましが、お父さまは?】


うちの父は歴史家で、母は声楽の先生。私は子供の時、社会と音楽が大っ嫌いでね。大体、親のしている事に反発とかするでしょう。

水琴窟を研究し始めた時に、父親が「日本史的な音楽やっているやんか」って言ってね。たまたまね。だから、そういう所に自分は生まれて来たんだなあって。

「”オオハシ トシオ”だから、”オ・ト = 音の人” でしょう。それをする為に、来たんですね」って、ある人に言われた事があるんです。


【そして、”大きな橋” も架けるんですね。】


そうそう。キリスト教の聖地(アッシジの聖フランチェスコ大聖堂)に水琴を置いたので、イスラムの地にも置きたいという夢もありますけどね。

事故の時とかも、悩みましたよ。”自分探しの旅” とか言って、20 歳の時にアメリカに 1 人旅に行って。向こうでヒッチハイクしたいと思って、それはちょっとはできたんですよ。でも、ニューヨークから帰って来る予定だったのが、事故で西海岸で終わっちゃいましたからね。それで、しばらく帰れなくてね、父親にも来て貰っちゃってね、何か踏んだり蹴ったりじゃないですか。日本に帰って来てからも、ずっと悩みましたもんね。10 年ぐらい、引っ張ったかな・・・。

すごく内面へ、内面へと向かったんで、音楽を通して人と何かを分かち合いたいと言う気持ちにもなっていたのかもしれませんけどね。


【例えば、その事故が必然だとして、何か大きな意味があるとしたら、それをどの様に解釈されますか?】


大きな転機ですよね。思い切って音楽、音の世界に踏み込めたというのは、あの事故の体験があったからですよね

その時に作った私の歌にね、『アナーキーやえもん』っていうのがあるんですけどね。”やえもん” って知ってます? 『きかんしゃ やえもん』という童話があったんですけど。


【『機関車トーマス』なら知ってますが・・・】


ああ、まだちょっと若いな。いつも「プッスン、プッスン」って怒って火の粉を飛ばして、何かを燃やして「お前は役立たずだ」って言われて、最後は機関車の博物館に入るのかな? まあ、私達の世代では有名な童話なんですけどね。それが、レールから外れて道の上を走る事になったという設定です。


【ご自分と重ねたのですか?】


重ねましたね。

レールの上を走っていくという事は楽じゃないですか。でも、こう思ったんですよ。よく言うじゃないですか、「道がなかった、でも、私の後ろに道ができた」とか。そういうアナーキーな感じがいいなあと思ってね。<自分で生きていく>。

だから、借りていた宿も引き払って行きましたからね。ある程度、浮浪者みたいな事をやり出したんですよ。軽のワンボックスを中古で買って、車の後ろに布団を敷いてどこででも寝ながら、東京や大阪、名古屋なんかに行って、ライブハウスで歌う様になったんです。

まあ、「綺麗な浮浪者」という呼び方をしてたんですけどね。それをやっていると、本当に何もかもが ”外れて” しまってね。その辺で、引越しの手伝いとかを日雇いでやって、生活をやりくりしていくという感じ。最初のうちは楽しいじゃないですか。でもね、「やばい!」と思ったんです。「このまま行ったら、帰れるかな〜」って。

その時に、「好きな事やって楽しいのはいいけど、これ、誰の役にも立ってへん!」って(笑)。


【(笑)いや、”人の役に立つ”って、大事な事ですものねえ。】


色々な事を体験するという意味では良かった。けれども、浮浪者やってもいいけど、やっぱり人の為に役立つ事をやりたいじゃないですか。それは大事な事だと思うんですよ。

1 年ぐらいしたら胃から熱が出てね、これはやっていられないと思った。そしてとりあえずは京都に戻って来たんです。そして、京都でも、 ”安い” 所を間借りして定住したんですよ。イラン人とか韓国人がいるアパートですね。漫画みたいですけどね。

留学していたイラン人が隣にいたから、けっこう一緒に飲みに行ったりしてね。お風呂のない所だったから、銭湯を教えてあげてね、「ああ、いい湯だった〜」って戻って来て、バターンって倒れるんですよぉ、のぼせて(笑)。そのイラン人と一緒に居酒屋で飲んでて、「わさびで泣かしたろう」と思って、刺身を食べる時に、「これ、いっぱい付けたら美味しいで」」って言ったら、「美味しい、美味しい」って、いっぱい食べるんですよ。「あれぇ、効かへんのや!」と思って。


【自分がびっくりしているじゃないですか。】


それでね、おでんの和からしは、「これ、そんなに効かないけど」って試させたら、それでボロボロ泣いてね〜。


【痛い場所が違うんですね。】


民族によって、こんなに違うんだなあって。その彼は、気に入って、その後チューブのわさびを買って舐めてましたわ(笑)。今、彼は何をしているんかな。イランの方では、王族系の息子だって彼は言ってました。


【それで、京都での生活はどうなっていくのでしょう?】


私のバックバンドをしてくれている音楽仲間がいたから、「いいもんを作ろう、自分達でレコード会社でも作ろう」と。その時は ”大橋智夫ファンクラブ” というものがあったんで、それを受け皿として作ったのが、実は ”ティーズ・コーポレーション” なんです。

作曲の仕事は自分でできるけど、例えば鑑別所みたいな所に ”心を癒す音” を入れていく様な事業をやりたいな・・・、と思ったんですよ。

そういう時に水琴窟と出会ったので、水琴窟を中心にやっていこうとなって、最初に作ったCDが『水琴窟の調べ』というシングルCD、今ないんですけど、それがいきなり新聞に取り上げられたんです。


【出だし好調ですねぇ。】


そうなんです。そういう風にしてティーズ・コーポレーションは始まったんです。


【”ティーズ” の ” T ”って、”トシオ” の " T "だと思いきや、実は ”TRUTH (真実) ” の " T " だったんですね。登記以前は "コーポレーション (CORPORATION /会社 ) " でなくて、元々 "COOPERATION (共同体)" だったと本に書かれていました。<真実を共有するグループ> でありたいと思われたそうですね。】


水琴を販売していたら、普通は ”大橋商店” みたいな和風の名前でいいんでしょうけど、あれもシンクロニシティと言いますか、水琴を納めさせていただいた聖フランチェスコ大聖堂のマークが " τ(タウ)" だったんです。ティーズ・コーポレーションは、< τ の仲間 >とも読めるのですね。


【聖フランチェスコには、以前からずっと親しみがあるんですよ。フランチェスコの祈りの文句もずっと前から書き留めたものを持ち歩いているほどに。実はね、あるサイキック能力をお持ちの方に、私の過去生の 1 つが 1600 年代で、イタリア北部のフィレンチェ、ミラノ、ベニス、ジェノアで広く宣教していた聖フランチェスコ教会の神父で、”神の存在、愛や光を示す” 生き方をしていたと言われた事があって、真偽はともかく、それは腑に落ちるんですよ。聖フランチェスコ教会にはただならぬ親近感があって、何かしらのご縁はある氣がしているんです。】


いやあ、そうやったんですね。実はね、私はフランチェスコとはすごく仲良しな氣がするんですよ。大好きなんですよ。


(この後だいぶ脱線して、宇宙人の話になって盛り上がる。ここでは割愛。ご興味あれば、直接ご本人にお話を聞いてください。楽しいです。)


【宇宙でいうと ”日本語の 75 音 (せい) は宇宙全体 ”というお話が書かれていましたね。】


そう、それはね、 古神道関係の音霊学の先生がここにいらっしゃって、入って来てこの水琴の前で拝まれたんですよ。「どうしました?」とお訊きしたら、「 75 音 が出ています。これは、神様そのものです」とおっしゃった。


【そうなんですか?】


パンフレットにも書いてあるんですけど、水琴には " 75 タイプ"、 " 55 タイプ"、 " 35 タイプ" があるんですよ。それはサイズでね、だいたいこの大きいので、直径が 75 cmぐらいの瓶を使っているんです。" 75 タイプ"ってなんか格好いいなあと思って。" 75・55・35 "って、七五三みたいで丁度いいでしょ。

そうしたら、その " 75 "の本当の意味は、 " 75 音" だったという事が後から分かりました。これもシンクロです。


【冴えてますねえ・・・。】


この "75 タイプ"には、さっきお話した左旋と右旋の両方のエネルギーが入っているんです。その先生もおっしゃってたけれど、「”上向き” と ”下向き” の両方のエネルギーが入っているから”神社”です」と。

そして、「小さいタイプは 2 つあると左旋と右旋のエネルギーが揃うから、”狛犬”みたいだ」と。


【面白いですねぇ。先程、誰かに「これをしに来た」と仰ったけど、ご自分でこの仕事を設定して来たというその感覚はありますか?】


「生まれる前から知ってたで」という事をよく言っていたと母に言われてました。でも、どうだろう?

小学生の時に、私はよく観音様とはコンタクトをとっていたんですよ。自分の部屋に寝ていて、小学生なりに持っている色々な願い事を、山のある方向に向かって心の中でお願いすると、観音様が出てきたんです。

邪悪なお願いをすると、観音様の首が半分に切れて、その首が落ちてくるんですよ。氣持ち悪いでしょ。「わあ、落ちる」っていう時に、もう 1回するでしょ。その時に、”落ちない様にする心の在り方” があるんですよ。独特な感覚が。それがピタッと嵌ったら、観音様がピカーって光るんですよ。


【それは夢現つではなくて?】


実際に起きている時に、目を閉じてやってたんです。

ある時、その山の方向にあるお寺さんで、子供同士で缶蹴りなんかすると、人の家だったりするんですけど、逃げ隠れするのに、こっそり中に入ってったんです。そしてらそこに、その観音様があったんです。


【知らなかったんですか?】


全く。「あ、ここにいた」と。そっちの方向に向いて、私はいつもお参りしていたんです。

でね、観音様にするお願いの仕方っていうのがあるんですよ。「お願いします、お願いします」だったら、ダメなんですよ。何か、こう、”観音様と喜びを分かち合う様な感じ” でお願いすると、ニカッて光る時がある。で、「あ、やった」という様な、そんな事をしてました、小学生の時ですけどね。


【随分高尚な。観音様に遊んでいただいていたなんて。】

 

小さい時は、夢の中で、自分で夢を作ってましたね。夢を見ながら自分で夢をクリエイトしている。でも、夢が勝手に暴走する時がある。で、「違う違う」とか言いながら、目が覚めるんですよ。


【へえ、そんな夢操作をしていた大橋さんが、最も影響を受けた事って何ですか?】


中学校の時かな、ジョン・レノンが死んだんですよ。その時、彼の『ストロベリー・フィールド・フォー・エヴァー』という本があって、それはけっこう読みましたね。何か、大好きで。英語を習い始めたでしょう。で、『レット・イット・ビィ』とか『イマジン』とか、英語はこれで覚えたらいいんだって思ったんです。


【偉い。私とは真逆。英語に反抗していましたから。ジョン・レノンの言葉で好きなのがあるんですよ。『 5 歳の時、母が ”幸せが人生の鍵” なんだと僕に言った。学校に行ったら、大きくなったら何になりたいのか尋ねられた。僕は ”幸せ” と書いた。彼らは、僕が課題を理解していないと言った。僕は、彼らは ”人生を理解していない” と言ったんだ』という感じのなんです。】


ああ、いいですねぇ。


【私はニューヨークに行って、学生時代にその言葉に触れて、自分の”幸せ”について、かなり真剣に考えましたね。】


へえ、そうですかぁ。幸せって、人によってずいぶん随分違いますものね。

なんかね、インドの村に、イエスさんが転生しているって言われているんですけどね。その村に行くと、病気の人も治っちゃって、幸せになれるらしいですよ。だから、難病の人も、一生懸命そこまで行くという話を聞きました。話ですけどね。


【大橋さんは大聖堂にも行かれたし、イエス様にはご縁があるんですよね。】


聖フランチェスコ大聖堂に水琴を寄贈させていただいた時は、本当に神様のお導きとしか思えない様なシンクロニシティーの連続でした。そして何度も訪れる度に、色んな奇跡が起こるんです。


【寺社仏閣とも水琴を通じて沢山の繋がりをお持ちですよね。】


そうなんですよ。宗教関係とものすごく縁があるんですよ。イスラム教やユダヤ教の人達とは未だ出会った事がないですけどね。

でも、皆が繋がって幸せになるお手伝いもしたいなあと思いますね。やっぱり、昔から辛気臭いのは嫌で、ハッピーに楽しくしていたいんです。そういうハッピーな状態で生きていたいというのが、小さい頃から 1 番大事にしてきた事です

うちの母が音楽の先生だから、小さい時は親戚の前でいつも歌って踊らされていました。


【私も親戚の前で、ピンクレディーを歌って踊っていましたけど(笑)。】


(笑)私は『カエルの兄弟』とかそんなのを、いつも振り付きでどこでもやってました。


【かわいかったでしょうね。人を幸せにする為にお生まれになったんでしょうね。】


そうありたいですね。


【本の中に、”地球を高周波の星にしたい”、”世界の平和と人の心の平和を祈りたい”、’’水琴を通して和の力を広め、大和魂を甦らせたい” と書かれていました。ところで <大和魂> というのには、こだわられますか?】


大東亜戦争の時にベトナムで亡くなったとされてる私の叔父の遺影がいつも叔母の所にあって、私とよく似ていたんです。その写真は 20 歳ぐらいで撮られたもので、私によく似ていたから、「生まれ変わりや」とよく言われていてました。小さい時は、それだけだったんです。

この叔父の人生は、一応本になっていてね、大東亜戦争で戦っていた時はベトナムに中将で行っていて、ベトナムの人達と一緒に西洋と戦っていたんです。そして敗戦してGHQの占領下になった時に、今迄一緒に戦っていた人達を制圧しろという指令が日本から来た。

軍人達の間では「軍人は命令通りに動くべきだ」という人、「それ迄一緒に戦ってきた仲間をやっつけられるか」という人と二手に分かれて、私の叔父は、・・・この話をすると感情的になってしまうんですが・・・、「そんな事できるか」と言ってベトナム軍と一緒に残って戦った人なんです。

日本に帰って来た兵隊達がそのストーリーを本にしたんです。

私は、その時の事を思うと悔しくて悔しくてしょうがない気持ちになるんです。その後、ベトナムがあんなに頑張ったのは、強い日本軍がいたからなんですよ。

今、”日本は悪い事をした” という事を洗脳教育で教えてきたじゃないですか。日本とチャイナとコリアが全部洗脳されてきて、最近になって、日本がしてきたという悪事が殆ど嘘だったと暴かれてきたじゃないですか。そこを払拭しないと、私たち日本人が、本当に ”大和の心” に戻れない。世界は平和にはならないんですよ

その当時、日本は平和な大東亜圏を作るっていうんで、東アジアの植民地をゼロにしたんですよ。


【そうですね、すごい事をご先祖はしたと思います。】


明治維新で強制的に開国されてしまいましたが、その前の江戸時代は "ユートピア" だったんですよ。アメリカが入る前に、ユートピアを作った民族が何十年かの間に世界連盟トップ 5 ヶ国に入っている。アジアで独立していたのは、タイと日本だけだったんです。そんな優秀な民族を、向こうは怖がったんですね。特にアメリカは。日本民族を全員滅亡させる戦略だったんです。

最近、チャイナの生き残った元軍人さんが、南京大虐殺はでっち上げだったと真相をオープンにしましたし、慰安婦もでっち上げだったと明らかになってきましたしね。

残された私達は、復活しなくてはいけないんです。大和を復活して、大東亜圏を世界圏に変えた時に、共栄を指導していけるのは、日本人の大和魂だと思うんです。それが、戦って勝つのではなくて、完全な勝ち方は、 ”仲良くなる事” だと考えています。これは、日本人には分かる感覚です

それが西洋人は、今迄分からなかったんですよ。向こうはディベートの世界ですから。


【そうですね。特にニューヨーク(私は 24 年を過ごしている)では、人が集うと必ずディベートになって、辟易させられます。自分の本来の意見などお構いなしに、相手と対立する意見をわざわざとって言い合うのが始まると、勘弁して欲しくなります。】


ディベートして競い合って、それに勝った者が正しいのだったら、どこまで行ったって競い合い続けなければいけないじゃないですか。

結局ディベートって、同じ次元のやり取りじゃないかと思うんです。

日本人は違うんですよ。「まあ、ええやないか」とお互いを、善も悪も許せる国民性。これが、私的に言う<母音の世界>。<母音の世界>というのは、<音霊の世界>。

そんな深い文化の上に大和は成り立っている。氣が付いていない、というか、忘れている日本人を目醒めさせないと、と思うんです


【私は表に立って声を張り上げるのは苦手なので、先ずは自分の周りから、自分が共感共鳴できる人を紹介したり、自分の周りに何か氣付きを共有できたらと思っているんです。自分のレベルでできる事、自分らしい方法で、楽しみながら。何かほんのちょっとの些細な意識の変化から、大きな変化を生み出していく事を信じて。】


そうですよね。結局自分の周りの人達からしか、本当には広がらないですからね。きちんと伝えるって、大事ですよね


【大事ですよね。”人の意識の倍音” を作っていかなければいけませんね。】


人との繋がりでも、<伝わる瞬間>があるじゃないですか。そういう瞬間を大事にしていかないと、と思いますね


【<伝わる瞬間>を共有する人とのご縁を繋げていく事で、私は ”平和の為に戦わない”、”平和の為に平和を行う” というスタンスですね。】


そういう事ですよね。やっぱり、<大和>というのは、そういう事だと思いますね。音はぶつかったら、1 つ高次な音になるんですよ。音はぶつかって喧嘩しないんですよ


【ところで、大橋さんは、何かにぶつかった事、苦労や挫折とどう関わってきたんですか?】


まあ、色々あったけれど、そもそも苦労とか、挫折って思わないですからねぇ。何でも第 3 者に客観的に思ったりするかもしれません。基本的に、否定的には思わないですねぇ(笑)。


【それは、見ていてよく分かります。不必要な質問でしたね。でも、私もそういうタイプなんですよ。しんどい時の方がやりがいがあるというか、楽しいかもしれません(笑)】


修行系ですか?(笑)


【修行、好きかもしれません。私、誰かに「完璧、中身は男だね」って言われた事があるんですよ〜(笑)。2つ歳下の足の不自由な弟がいたので、幼い頃から面倒を見てきて、彼と自分の立場を守ろうと思って消極的な自分を鼓舞してきたので、色んな意味で打たれ強くなった方ですね。ところで、ご兄弟はいますか?】


兄貴と 2 人兄弟。今思えば、男は醜いですよね〜。私らは、本当によく喧嘩しました。


【喧嘩すればするほど仲良くなるとかっていうのは?】


それはないなぁ。ただ気に入らんってだけで喧嘩です。兄貴は今でも背が高くて186 cm、私は低くて 174 cm でね、小さい時から兄貴は背が高かったんでね、それで、身長の高い奴にどうやって勝てるかばっかりを考えていた(笑)。編み出した技があって、リーチで負けるから、ちょっと油断している瞬間に何とか髪の毛を掴みに行くんですよ。髪の毛掴んだら、絶対離さない。離した瞬間にボコボコですから。離さないで低い所に持ってきたら、何とかするという戦法ですよね。


【大変な喧嘩ですね〜。】


大変です。だって、襖なんかボロボロですもん。それに、柱に鼻血が飛んでるし、今思うと、恐ろしいなあ・・・。野蛮や・・・、猿や・・・(笑)。


【想像できないんですけど(笑)。】


今は兄貴とも仲良くしていますけどね。兄貴の 186 cm の身長を、彼の次男が 188 cm と抜いたんですよ。よっしゃ〜、ってすごく嬉しくってね(笑)。兄の身長がコンプレックスだったんでね。今思えば。


【いやあ、その息子達を見守っていたお母さまは偉大ですねぇ。】


いやいや、うちの母は男だったから、「やれやれ!」だったんですよ! 

よく覚えているのはね、小学校の時に母親に反抗したら、「かかって来い!」って言うんでね、だから、かかって行ったんですよ。それで、お腹にボーンって当たって行ったら、跳ね飛ばされました〜!(笑)「お、すげえ」って見直しました。


【秘密兵器ですね(笑)。そんなご家庭で生まれ育った大橋さんですが、想念の世界から肉体を持って、大橋智夫の人生を体験する事で、どういう貢献をこの星にしていきたいですか?】


自分の中で喜怒哀楽がある。色々な感情があって、これが "世の中に鏡になっている"と私は思う訳。だから、私の中が喜びで満タンになったら、世界中も喜びで満タンになると思うんです。

だけど、私だけが満タンになったらいいのかというと、そうではなくて、人は共通して影響し合っているから、私がすごくハッピーでも悲しい人が 1 人でもいたら、悲しい事が私の中にも入って来るじゃないですか。 ”その人の悲しみを喜びに変えるという努力” を私の中ですれば、その人は喜びに満たされて、世界も喜びでいっぱいになると思う。

そう考えると、今、世界のどこかで戦争をしているのも、私の責任になる。


【<自分が源泉>という考え方ですね。】


だから、「お前ら悪いなあ、それ、私の責任やから、カンチョーしたろーか」みたいな(笑)。意味、分かります?


(この後、しばらくその話題が続く。ご興味あれば、直接ご本人にお話を聞いてください。『海外から教職で来る人向けのマニュアルに、日本人の子供のカンチョーには要注意と書かれてある話』など、面白いです。ここでは割愛。)


でも、カンチョーされたら、怒るか、緩むかのどっちか(笑)。


【それはともかく、ある意味理に適っていて面白いですよね。だって、要するに、第 1 チャクラの場所じゃないですか。 そこは、生命エネルギーの基盤で、身体中のエネルギーを回しているチャクラですよね。そこを緩めるという意味で、いいかもしれないですよね。】


でも、すごく怒るから、楽しいんですよ〜。いっつもそんな事ばっかり考えていた。


【相手と場をわきまえて楽しんでください〜(笑)。とにかく、根っからのいたずらっ子なんですね。】


年配のいたずらっ子と話をしていたら、「子供の時に親にすごく怒られて、腹いせにセミを大量に捕まえて来て部屋中にばら撒いた」って聞いて、「それ、子供の時に思い付かんかった〜!」って、すごく残念でした(笑)。


【そうくるんですか。私はかわいそうな蝉に同情してしまいます(笑)。】


いたずらばかり考えていたけど、いい言葉で言うと、”サプライズ” ね。”サービス” のつもりだから、これ。「何するんじゃ!」とか言いながらも、思い出に残るじゃないですか。サービスって、そんなもんですよ。人を傷付ける訳じゃないですからね(笑)。


【では、いたずらではなくて、次世代へのメッセージがあれば教えてください。】


次世代へのメッセージはね。

子供達に、「日本人で良かったね」と誇りを持って欲しい>。まず、旗日には日の丸を掲げてください。日本人は海外に行ったら、本当に愛されているし。「日本人で良かった」っていうのは、日本人として、1 番の自分の自信になる事じゃないですか

GHQは日本人を不安に陥れるのを狙って、徹底的に日本人としての誇りを失う様に仕向けた訳じゃないですか。だから、そこの誇りをきちんと復活させたいですね。まずは遊びに来た子にも「君が代は歌っている?」と訊いて、カラオケに行ったら最後は君が代で締め括る。


それから、<大人の言う小言は氣にしないで欲しい>。いつの時代にも、大人は自分の事を棚に上げて、「今の子供は」って言うのは先祖代々そうやし。


【古代のエジプト人がピラミッドに「今の若者は・・・」みたいな事を落書きしたのが残っていると聞きましたよ。】


そうなんや!(笑)。要は、そういう事を言う人はその時点で ”年寄りで若者についていけなくなった人” なんですもんね。私もそんな事を言わない様に頑張ろうと。


【でも、若者・子供社会って、言ってみれば大人社会を映し出しているじゃないですか。子供は大人の真似から入るから、「今の若者は」じゃなくて、そんな風に若者が育つ基盤を作った「今の大人は」・・・の様な氣がします。だから、逆に私達がそう言わない・言わせない社会を作っていくのは義務ですよね。「それでOK」、「それで完璧」ってね。】


大人は、<”良いもの・悪いもの” をきっちり言うのも大事>ですよね。

お坊さんが言っていた話でね、『人殺しは悪いのか』という議論があったと。そういうのは、アメリが人がディベートするのが好きそうなテーマですよね。「色んな理由で議論するのはいいよ。色んな意見を持ちたい人がいるのもいいよ。でも、”悪いものは、悪い”。それで、終わり。それが、日本人」

”悪いものは、悪い”、「何で?」じゃないよ、と。”人殺しは悪いんだから、悪い”。「何で?」と言われて、「何でじゃないよ」ときちっと言える事が大事な大人の義務だと。

大人がきちっと示す ”良いもの・悪いもの” が基準になりますからね。だからこそ、それをしっかりと教えてあげるのは大事だと思いますね。

本当の意味については、大人になった時に考えたらいい事ですからね。


【全く同感ですね。自分の仕事を通して、また、色々な人達と接して、私もつくづく感じます。幼少期に、周りの大人達がそういう人間として大事な道徳観念を、揺るぎない感覚として子供達に自然に与えてあげるのは大切だと思います。現代社会は、プロパガンダや洗脳要素の強いメディアなどが溢れていますからね。】


あれもね、マスコミが面白おかしく色々とプロデュースするじゃないですか。だから、実際に起こっている事は、実際に自分で感じるしかないですよね。本当に私、TVを見なくなりましたから。TVを見ていないと、何か浮世離れしているけど、心が平和です。


【そうですよね。私もTVは全くと言っていいほど見ません。時間がない事もありますけど。うちの娘は、時々見ますけど。6年生迄はニューヨークの現地校でしたので、日本語習得の為に。】


TVは選択しながら見てもいいと思いますよ。でも、ぼーっと付けっ放しにしておくしておくという事が 1 番良くない。公害が入って来る様なものですからね。


【そうですね。本当にろくな事言っていませんもんね。それこそ、水琴を付けっ放しにしておく事の真逆ですよね。TVはね、全てとは言いませんが、言葉が汚くて、品がないなぁと思う事がよくあります。聞いていて胸が痛くなる事があります。低次元でも、楽しければ何でもありなのも寂しいなあといつも感じます。周波数の低さが氣になります。

さっきの話に被りますが、GHQの占領下で、日本人の思想や 大和魂が、目も当てられないほどぐちゃぐちゃにされましたからね。どうやったら日本人を骨抜きにして愚民化できるかをだいぶ研究して実践してきたらしいですからね。漢字まで変えてしまいましたからね。】


変えられましたねぇ。敵ながらあっぱれですわ。日本人に分からない様に操作している。賢い。それを分かった上で、「大したもんやなぁ」と言いながら、ちゃんと教えていかないといけませんね。


【そうですね。目に見えない、耳に聞こえない想念の世界を万人が受け入れる事によって、つまり、私達のヴィジョンや夢が現実化する事を理解して、より楽しい世界、より平和な世界、より美しい世界を万人が望めば、世界はあっという間により豊かに、平和になる筈なんですけどね。下品さや不幸を望む人は、本質的にはいない筈なのに,根本のところで ”そう仕組まれている” としか思えませんよね。】


本当、そうですよね。それに、花や蝶や空なんかを見ていたら、そこには "無限の美しさ" があるじゃないですか。それを肌身で感じ取るのは、TV では絶対に無理ですからねぇ。


【ところで、大橋さんの今後はどうなっていくんですか?】


この水琴の生の音を扱える人は、"それなりの人"。"真心" を持っている人はきちんと使えるんです。そして、そういう人達に使って欲しい。

それ以外の人達は、録音物でも高周波を発生できるものを今開発しています。それは大量生産できるものですけどね。でも、どこに行っても森の中にいる様な高周波の環境ができている様な状況を早く作っていきたいと思います

駅構内でも、街中でも、森にいる時と同じ様な環境が整っていたらいいじゃないですか。


【いいですねぇ。公共施設でのそういう環境整備は行っていますか?】


様々な公共施設なんかにも設置されていますけどね、もっと広げて認知していって貰わないと。

私達の文明というのは、危険を回避して、利便性を追求して、快適にしてきたじゃないですか。そして、その中で低周波を大量に作ってしまったから、それを高周波に変えていく。そうしたら、それが自分自身の本当の文明になる。”自分が使いたいから使っているもの” に、逆に使われている様になっているじゃないですか。


【本の中に、”大自然の音が欠如する文明社会は危ない”。”人間本来の自分らしく文明が使えるか” という文面がありましたが、そういう事ですね。】


そういう事。

1 人の個人がきちんと神様と繋がって、きちんと真心で動いていたら、皆が幸せになっている筈じゃないですか。

だけど、日本の元々の形態では、いつも神様と一つという訳にはいかないから、神社で一日参りをする事によって、「まあ、水に流しましょう」という事だったんですよ。

現代社会では、それができなくなってしまったから、この水琴でその古来の形態を提供したいんです。家の中に神社があったら、いつも ”祓われている” 訳ですからね。"お祓いする場所を作っていく" という事ですよ。


【低周波から高周波に浄化するという事ですね。素晴らしいですね。ところで、”龍脈” について教えてください。】


”龍脈” というのは、”エネルギーの流れ” なんです。水っていうのは流れているものや空気中など、色々な状態で存在していますね。"水というのは、波動のエネルギーを運ぶ役割" があって、だから、昔の地理学者は風水に重きを置いたんです。

良質の溜池があって、そこから伏流水が行く所は、全部いい場所になるんです。その流れを知るという事は、”龍脈” を知るという事なんです。

この”龍脈” を知った上で、京都の平安京も作られていますけど、ちゃんと龍脈が使われている所は、どういった街でも繁栄していますからね。

ところが現代の平行四辺形の建造物によって、ブチ、ブチと切られている状態です。そして、水琴は、その滞った”龍脈” を抜く、開けるという作用があるんですよ。水琴は、滞っている”龍脈” のエネルギーを音に変える力があって、外に抜くんです


【どこにでも置いたらいい訳ではないのですか? より効果的な場所はありますか?】


まずは、その人が住んでいる家で何を望んでいるかです。風水っていうのは、”その人にとって良ければ” いいんです。自分にとって都合のいい場所、都合のいいものを齎す場所というのがあります。ただ、平均的に最も良い場所というのは、昔の家の大黒柱のある場所。

そして、水琴は、だいたい 2 週間ぐらいで、その場所に馴染みます。その "場の音" になります。2 次的な水琴の空間の音になります。


【面白いですね。何だか生きているみたいですね。】


だから、水が減ってきたら、「ありがとうね」と言って水を足せる人が一緒に暮らせるんです。放ったらかしにしていると、死んじゃいますからね。

ところで、”背骨に当たる” のは、分かりますか?


【 "コルチ細胞" の事を読みました。】


そう。"コルチ細胞" というのは、 1 番上の脊髄から振動を受けるところなんですが、その脳細胞が活性化する事は、もう証明されています。要は、脳にエネルギーが行くんです。更に、背骨が整ってきますよ

この水琴は、”月のリズム” を再現しているんですけどね。”水の雫が、重力の働きで表面張力から離れて落ちていく” というメカニズムを取り入れています。月のリズムって、”太陰暦” じゃないですか。だから、<日本人は元もと月のリズムで生きている> んですよ。だから、水琴は強制的に、その本来の感覚である ”月のリズム” に戻すのです

そして、ズレている人は、まずはすごく眠たくなります。


【うわあ、私、今、うっとりとしているんですよ。ズレているんじゃないでしょうか!? ただ単にワインのせいだったらいいんですけど。】


”月のリズム” から離れている人は、とにかくまずは”月のリズム” に強制的に変えられますね。”月のリズムで生きる” というのは、自然な生き方ですからね。

だから、何も知らない方が、水琴とは関係なくここに来たりして喋っていると、そのうち、カクッと落ちるんですよ。「あかんやん、営業に来てるんやろっ」て(笑)。


【何かいいですねぇ。厳しい話をする様な時に、水琴を仕込んでおいたら良さそう〜。強制的に ”ゆらぎ” の世界に入っているんですね。” 1 / f ( f 分の 1 )” なんですよね。】


そう。” 1 / f ” とか ”ゆらぎ” の世界ですねぇ。


【 ”ゆらぎ” って、本当に日本の文化の中枢にありますよね。】


そう。だから、「よぉ〜、パンッ」で合わせられるのは、日本人ぐらいなんですよね。これは、普通は無理ですから


【そうですよね。日本人はその呼吸が身に染みていますよね。】


”息を合わす” って事ですよね。その、”息を合わす” って事が、我われ日本人には普通の事じゃないですか


【そうですね。その <”息を合わす” 文化が、日本人を日本人たらしめている> のでしょうね。”和” ですね。ところで、ここには沢山の表彰状や感謝状の他に、面白いものが沢山掛けられていますね。あれは何ですか?】


あれは、『星の王子様』に出てくる ”ヒツジの箱”。今、<大橋智夫の笑い上戸の人生論>っていうインターネット・ラジオ番組の絵を、あれにしてあるんです。

(とても面白く興味深いので、皆様、ご視聴ください!)

その横のやつは、『教育勅語』。『教育勅語』を読まれた事はありますか?


【あります。勿論です。いいですよね。あれは復活させないとダメですよねぇ。】


素敵ですよね。そうですよね。

私はね、台湾人から教えて貰ったんですよ。その人は小さい時から親の勧めで英語を学んで、ドイツやイタリアやあちこちに行って、最後に日本に来て日本語を勉強して、30 ヶ国語ぐらい話せるんですよ。

そして台湾に帰っておじいちゃんの所に行ったんです。

おじいちゃんは ”日本時代” の人やったから、日本語で喋ったら、おじいちゃんが泣いて喜んだんだそうです。「孫が日本語を勉強してくれたっ」て。そして、「日本語をマスターしたいと思ったら、”和歌” を習え。和歌が分からなかったら、日本語は分からない」と。台湾には、”和歌の会” があるんですって。その彼は、そこに入って勉強しているんですって。


【和歌ですか・・・。】


そう、和歌。台湾人の方が、”精神的に日本人” ですよねぇ。素晴らしい。

でね、その人が、「いつもポケットに入れているんですよ」と言って出したのが『教育勅語』なんです。

「これは海外では有名なんですよ。なぜなら、こんなに素晴らしい話はなくて、今迄の世界中のエンペラーは、”こうしなさい” という命令を押し付ける。でも、日本のエンペラーは、”私もするから、一緒にしましょう” と問い掛ける。そういうものは、歴史上、『教育勅語』しかない。私はそれを、お守りとしていつも持っているんですよ」って教えて貰ったんですよ。

それで、即座に明治神宮に行って、これを買って来ました。


【そうですかぁ。明治神宮ですか。そうですよね、明治天皇が祀られていますものね。それもまた、”息を合わせる” 事に通じていますね。最後に、何か押さえておきたい点はありますか?】


水琴のポイントとしては、”次元上昇”。

いつも上りのエスカレーターが ”倍音の連鎖” なんですよ。水琴は、その上りエスカレーターがいつも回っている状態。常に起こり続けている ”倍音が倍音を生んで、またその倍音が倍音を生んで・・・” という音の構成が、上昇のエネルギーになっていますからね。

水琴というのは、手段、道具ですからね。アッシジの聖フランチェスコが、「私を道具にしてください」、と言っていましたけどね、あの道具。

自然の恵みを人工の世界に持ってくる事で、環境的には < 地球を高周波の星にする >。感覚的には、< 人間の愛の感覚を復活させる > 事が最終目的かな。

豊かな喜びの感情が人から溢れてくる様に、その為に、水琴というものが起爆剤として存在していってくれて、この星に貢献していってくれたらな、と思っています。

理想論だけじゃなくて、実際に色々な所に届けていって、一刻も早くそういう世界が実現できる様にしていきたいですね。


着々とそうなってきていますね。】


コツコツと(笑)。あまり遊び過ぎない様に。


【でも、遊びも大事ですよね。やっぱり楽しい所、楽しい人に人は寄ってきますからね。大橋さんはびっくり箱の様に、何が飛び出してくるのか分からない。とても楽しい時間を過ごす事ができました。これからもよろしくお付き合いください。ありがとうございました。】


こちらこそ、ありがとうございました。またゆっくり語りましょう。


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" ティーズ・コーポレーションのTはヘブライ語の τ(タウ)を意味し、最も小さいもの、謙虚なものを表しています。

私達は最も謙虚に社会を支える会社でありたいと考えています。 大橋 智夫 "


 

写真 1 )大橋さんの京都のオフィスにて。後方は、<水琴 75 タイプ>。(2018-9-27)


写真 2 )バチカン広場にてベネディクト16 世 ローマ法王に謁見する大橋さん。 (2007)


写真 3 )各種水琴の設置環境。(パンフレット参照)


写真 4 )イタリア、アッシジにある聖フランチェスコ大聖堂の中庭に水琴を設置。『初音の式』にて。( 2003 )


写真 5 )京都市内の大橋さんのオフィスに掲げてある『教育勅語』と、ラジオ番組に使用している『ヒツジの箱』の絵。


写真 6 )大橋さんと私。

 

ティーズ・コーポレーション のホームページ、及び、水琴・水琴CD・書籍に関するお問い合わせは : http://www.suikinkutsu.net/ 

 

< 大橋智夫の笑い上戸の人生論 > のインターネット・ラジオ番組 : http://m.himalaya.fm/jp/podcast/360141/2


<大橋智夫の「 運気が上昇するヒーリングメルマガ 」> 毎週好評配信中!:   http://www.mag2.com/m/0000263825.html


『 聴くだけで不調が消える水琴の音CDブック 』学研:  http://shop.mizugoto.jp/?pid=9114582   

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