TOKIKO インタビュー 12
Extraordinary Ordinary People / 人並み外れた身近な人々
笹谷 達朗（ささや たつろう）さん は、お塩社 夕張 の経営者。
北海道夕張市出身、現在も夕張を拠点にしながら、全国行脚をしている。
神奈川大学を卒業後、全畜に 10 年勤務。塩との出会いがある。
離婚後、東京での 10 年間のアルバイト生活を経て、北海道に戻り、レストラン経営に携わった経験も持つ。
その笹谷さんが辿り着いた本物のお塩、《 天日海塩 750 》（こちら）は、オーストラリアで 2 年以上掛けて、太陽と風の力だけで "自然天日結晶" したものを原料にしたものである。
それを沖縄の塩職人が 曝気処理（ばっきしょり / こちら）し、アクを抜き、沖縄の気候で常温乾燥した ”生の塩" である為、大海の情報とパワー、大海の神秘が持つ本来のエネルギーがそのまま結晶に凝縮した、まさに ＜海の化身＞ とも言える、理想的な品質のお塩である。
笹谷 達朗 さん インタビュー / その 2
＜お塩 と ”今” を生きる 編 ＞
（注： 前回同様、私も大いに関心のある”きわどい”テーマについて多岐に渡ってたくさん話したが、スケールが大き過ぎ、若輩者の私には、責任が持てない。このブログ・インタビューの趣旨にはそぐわないと判断し、大部分を割愛する事にした。）
【 ダメなんですか？】
塩化マグネシウムという形と、硫化マグネシウムという形・・・、要するに、塩素と結びついているか、硫酸と結び付いているか。
それで、塩化マグネシウムは、まだいいんですよ。
でも塩化マグネシウムは、体の中に入っていくと、さっき言ったみたいに、タンパク質を固めるというすごい悪さをするんですよ。
【 では、どの様な形でマグネシウムを摂取すればいいのでしょう？】
そこが、” ミソ ” なのよ！
（ここで、その１が終了。ここから、続きです。）
ーーー
血液は赤いよね。ヘモグロビンは赤いけど、あれは何と結び付いているから？
【 鉄。】
だよね。
じゃあ、葉緑素は？
要するに、葉っぱの葉緑素というのは、緑の植物の ”血液” で、それがマグネシウムなんですよ。
【 じゃあ、野菜をたくさん食べればいいんですね。】
だから、葉緑素、つまり、クロロフィルからマグネシウムを摂ればいい。
青物野菜から摂ればいいの。
葉緑素は ”血液と同じ様な形” になっているので、血液と思って、肝臓の中で上手く処理していく訳。
【 へぇ〜、知りませんでした。】
肝臓の中で処理をしていくと、どうなるか。
胆汁は、緑なんですよ。濃い緑なの。
肝臓の中に入って、マグネシウムの緑の部分が胆汁になっていく。そういう意味でも、マグネシウムは大切なの。
血液の構造に似ていて、体に取り込み易いから、きっちりとマグネシウムが摂取できる。その上、そのマグネシウムは、悪さをしないの。
【 なるほど。ところで、日本人の体って、元々が農耕民族だから、葉緑素としてマグネシウムは体に取り込み易くできているのでしょうか？】
一番多いミネラルは、ケイ素が多いんだけど、その次に、葉緑素が多いんです。
要するに、至る所にある青い葉っぱが光合成しているでしょう。人間は葉緑素を持っていないけれど、これを取り込む事でマグネシウムがちゃんと摂取できる。
【 そして、そのマグネシウムは、人体に悪影響を与えないんですね。】
なぜかっていうと、腎臓に行かないから。
だって、肝臓の中で胆汁に使われたりして、腎臓まで行かないから、腎臓への負担が軽い訳。
もっと言うと、葉緑素は、口から食道、胃、十二指腸とかを経て肝臓に行くでしょう。その段階で、必要な分は全て取り込まれていくので、残ったものは大腸へ行って、体外へ排出されるでしょう。
それが、消化吸収の先なの。
【 なるほど。】
腎臓は、”出す” 機能です。
体液や血液になっていく過程は、その後でしょう。
消化吸収が先で、その後で、必要なものが血液の中に滲み出て行って、心臓へと運ばれて行く。そして、心臓から脳に入って、全身へ運ばれる。肺にも行って、要らないものを肝臓や腎臓に持って行って、処理して、排出する。
順番を考えると、医学の知識がなくてもある程度分かる。
【 そうですね。】
では、血圧っていうのは？
血圧は、”心臓から出る” 分でしょう。
消化吸収には絶対に塩分がいるの。塩を減らすと、消化吸収の方で弊害が出る。
消化吸収の為にちゃんと塩を摂って、消化吸収の為に使われた塩の残りが血液に滲み出て心臓に行く訳だから、心臓だけをクローズアップして、血圧だけをクローズアップして、”塩分減らせ” って言うのは、矛盾している。おかしい。
【 確かに矛盾していますね。】
僕が言いたいのは、消化吸収の後、血液に滲み出て、脳に送ったり全身に送る時に心臓で起きる事は、心臓の血管が硬くなっていたり詰まっていたりしたら、心筋梗塞みたいにして、破裂する結果を招く。
それは、心臓じゃなくて、血管の異常でしょう。
という事は、塩のせいじゃない。
【 あ、そうですね。本当だ！】
ね。血管のせいでしょう。
心臓から脳に送り込まれて、そこで起きる”プッツン”も、脳の中の毛細血管の問題でしょう。塩の問題じゃないでしょう。
【 どこかですり替わってしまっているんですか？】
すり替わっている。
こういう事なの。
塩をいっぱい摂ると、消化吸収していく中で、血液の中に入って、もうその段階で ”塩分調整” は行われているんですよ。小腸の中で、ミネラル調整して、多い分は出す様になっているんですよ。
例えば、醤油を飲むとよく分かるんですけど、心臓がバクバクする。醤油は心臓を活発化させるんですよ。という事は、醤油は心臓を動かす起爆剤として作用していると言える。
という事は、要するに塩分は、心臓を活発に動かすという事が分かるでしょう。
活発に送り出す力が強いと、受け取り手の血管が硬かったり詰まったりしていると、問題が発生する。
【 分かり易い説明です〜！】
”塩を摂ると血圧が上がる”・・・というのは、”中抜き” になっている。
【 塩を摂ると、心臓の動きが活発になって送り出される血流が増えるから、それを受ける血管に問題があったら支障をきたすという事ですね。】
そういう事です。
血管の問題なんですよ。詰まっているからパンパンになってホースが破裂する事と同じだから。”血管の欠陥”（笑）。
【 じゃあ、血管の欠陥が引き起こされる原因に着目しなくてはいけませんね。】
血管の柔軟性がなくなったり、血管が硬化したり老化する原因は何？・・・と言うと、それは、とっても簡単なんですよ。
” 3 大栄養素”なんです。
【 炭水化物、タンパク質、脂質ですか？】
そういう事。
炭水化物は、糖質とも考えられる。
卵焼きを焼くでしょう。出し巻き卵や砂糖を入れる卵焼きがあるじゃない。
砂糖を入れて焼くと、すぐに焦げるでしょう。卵のタンパク質に砂糖を加わると、焦げるの。
タンパク質と砂糖が結び付くと、体に良くないものになるんです。
【そんな食べ物は、ごまんとありますが・・・。】
ありますよ。
だから、すき焼きや焼肉は良くないの。
体の中で、終末糖化産物（糖化最終生成物 / AGE = Advanced Glycation End Products / こちら）というものになるんです。
それは体に負担を掛ける物質、つまり、体に付着する老廃物なんですよ。
【 お菓子を焼いたりするのは大好きですが、厳しいですね・・・（苦笑）。】
今のは、砂糖とタンパク質の話でしょう。
砂糖と油（脂）っていう良くない組み合わせもあるんですよ。
タンパク質と油（脂）っていうのもある。
そして、この 3 つが悪さをするんですよ。という事は、この 3 大栄養素っていうのが、体に病氣を作っているとも言える。
【 ひゃぁ〜。怖い。】
塩ではない。
【 何を食べたらいいんですか〜？】
組み合わせなの。
わかめの三杯酢食べるでしょう。どうやって作りますか？
【 三杯酢だったら、酢と砂糖と醤油が１：１：１ですね。】
酢と砂糖と塩の強さをお互いに消し合って、三杯酢としている。みんな強い分を打ち消すの。それが ”三杯酢の理屈” なんですよ。
寿司酢は、酢と塩をご飯の甘みとで打ち消す。ご飯が柔らかくなるでしょう。
【 理に適っているですね。】
３大栄養素が病氣を作っているっていう事を調べていくと、もっと面白い話があって、塩の話を続けるなら、血管が詰まるのが１番マズイでしょう。血管が石灰化したりもする。
じゃあ、石灰化の原因は何なの？
【 石灰化・・・、だから、カルシウムでしょうね。】
そう。カルシウムなんですよ。
カルシウムの様なものが、”石” になっていく。レントゲンに映る胆石、結石などの ”石灰化した白いもの”って、要するに、骨の様になっている訳なんですよ。
それは、カルシウムなんですよ。カルシウムの摂り過ぎな訳。
ドイツなどのヨーロッパや北米っていうのは、岩塩が採れるから、そういう土地の水はミネラルウォーターで、カルシウムが多く含まれていてアルカリ性を示すんですよ。
でも、日本はミネラルウォーターがとれない。なぜかというと、岩塩がないから。
だから、海の塩でしょう。
そうやって考えると、向こうの人は、水とアルカリ性の土壌から育つ植物で、ミネラルの供給ができている。
【 なるほど。】
日本人はできていないのと、もう 1 つ、『カルシウム不足だから牛乳飲め』って言われているけど、ヨーロッパとかでは、カルシウム不足なんて全然注目されていないんですよ。
【 ですよね。】
だって、カルシウムなんて、水や土壌に入っている。だからちゃんと摂れている。わざわざカルシウムをクローズアップする必要がない。
だけど、乳製品を摂るから、血管とかの石灰化が起きるんですよ。
【 良かったぁ。うちは、主人がスウェーデン人なので、彼はチーズやバターやヨーグルトが大好きですが、私と娘は乳製品がミニマムなんですよ。娘は特に、牛乳でお腹が緩んだり氣分が悪くなったりするので与えません。ニューヨーク育ちなので、学校給食もなく、ずっとほぼ無しだったんですよ。】
牛乳を飲むと、お腹の中で、下痢が起きるんですよ。
まだ面白い話があるんですよ。
”ボイラー” の話があってね。業務用の大きいボイラーに入れる水は、できるだけ純水がいいんです。
なぜかというと、ボイラーの中でお湯になって中で配管が詰まる原因がマグネシウムとカルシウム。硬水を入れるとダメなんです。だから、純水がいいんです。
硬水を軟水にする装置があるんですよ。マグネシウムやカルシウムを減らして純水にしていく時に使うものは、塩なんですよ。
【 ヘぇ〜、塩なんですね。逆っぽいイメージですが。】
どうやるかというと、簡単なんですよ。
ミネラルウォーターや硬水に、マグネシウムとかカルシウムが溶けているでしょう。そこに塩（NaCl) を入れると、水に溶けてイオン化して、塩化ナトリウムだから、塩素 (Cl) とナトリウム（Na) に分かれるでしょう。
そうしたら、ナトリウムはナトリウムで自由に動き回れるから、塩素がマグネシウムとくっ付いて、塩化マグネシウム (MgCl) になり、同様に塩素がカルシウムとくっ付いて塩化カルシウム (CaCl2) になる。
そこに最終的に、”イオン交換膜（こちら）”っていう膜を通すと、膜によって全てが取り除かれる仕組みなんですよ。
塩化マグネシウムや塩化カルシウムになっているから除去でき、ナトリウムだけを最後に除くから、水が純水になるんですよ。
その配管を血管に置き換えてみましょうか。
【 ああ、なるほどぉ。それと同じ仕組みで、塩を体に取り入れると、イオン化が起きて血管が詰まらない様になるんですね。何て分かり易い説明でしょう！】
じゃあ、マグネシウムの多いものを食べる、カルシウム、要は牛乳飲んだりすると、それらが血管の中を動いていく、そこに減塩をすると、イオン化が起きなくて石灰化が進んでいく。
でも、塩を摂取すると、全部ちゃんと流れていく。
配管も人間の体も、同じ事だから。
【 だから、減塩によってたくさんの健康被害が出ている状況なんですね。】
世の中を見てごらん。こんなに健康の事をうるさく言っているのに、癌が多いでしょう。動脈硬化などの、血管の詰まりが原因の病氣も多い。
塩を入れる事によって血管をきれいにしていくのに、その ”きれいにする物質” を減らしていくと、当然、病氣も増えるでしょう。
【 日本人の大半は、きっと真逆をしていますね。】
そうでしょう。全く真逆で、デタラメなんですよ。
よくあんなデタラメを言ってるなあって思いますよ。
僕は単純なんですよ。ボイラーの配管を詰まらせない為に使うものが塩であるというという事に氣付いた時に、塩の知識があるから分かっただけ。だって、理屈は一緒だからね。
要するに、医学のデタラメだとか、科学のデタラメを追求するには、そういう根拠がないと説き伏せられないでしょう。
【ボイラーの例は、万人に分かり易いですね。】
もうちょっと言うと、じゃあ、点滴で体に入れるものって何なの？って。
熱中症でぶっ倒れました、病院に運ばれました。そしたら、点滴輸液を与えられる。
ポカリスエットを作っている会社の大塚製薬が点滴の重要性について書いてあるページがあるんですよ。”点滴輸液”、”大塚製薬” で調べてみてください（こちら）。
点滴輸液について、『１番大事なのは、電解質の維持です』って書いてある。
【 電解質って、ナトリウムですよね。】
そうそう。要するに、塩分でしょう。電解質を入れないといけない。塩水が電氣を通すでしょう。
体は、0.9 ％ が電解質の塩でないと、電氣の通電性が悪くなるので、電氣異常が起きる。それだけの事なんですよ。
【 わぁ、面白いほど分かり易い。】
特に、これだけ電氣が氾濫しているから、尚更なんですよ。『 1 番大事なのは、電解質の維持です』って書いてある様に、”生理的食塩水” を入れるの。
緊急事態だから、輸液として ”生理的食塩水” を血管に入れると、結果的に蘇る訳でしょう。
【 お塩パワーなんですね。】
でも、緊急事態でないなら、口から直接摂取するのが最もいいでしょう。
だって、血管に入れると蘇るほど効果のあるものを口から入れて悪い訳がないでしょうっていう事ですよ。
これが、医者の言う ”塩分控えめ” のデタラメに対する僕の証明なんです。
【 納得するしかありません。】
それから、現代人の生活は、電氣製品に取り囲まれているから、常に帯電している。
それで、減塩によって電解質が不足しているから、電氣が体から出ていけない事によっても、病氣になるんですよ。
【 そうですね。電磁波の問題はよく耳にしますが、電氣そのものが体にこもるのは問題ですね。】
ついでに言うと、電圧の話があるんです。日本は 100 ボルトだけど、ご主人のスウェーデンは 何ボルト？
【 220 ボルトです。】
それじゃあ、電圧だったら 220 ボルトの方が強い訳でしょう。でも、高電圧だったら、必ずアースの義務があるでしょう。
【 ありますね。】
アーシングしている分、ちゃんと抜けているけど、 100 ボルトはアースしないので、日本の方が、電氣の影響を受け易いんです。
という事は、体は電氣を帯びているので、減塩すると電氣の流れが悪くなって、帯電するんですよ。
日本人が減塩すると、電氣が体から出ていかないので、もっと病氣になり易い。
アーシングしている所の人は、低帯電だから、減塩しても電氣の影響は受けにくいし、そういう国は乳製品が多いから、そこで塩分も賄っている。
【興味深いお話です。】
こんな事を言っているのは、僕だけだと思うよ。
【それは、笹谷さんの持論という事ですか？】
実はね、インターネットで、 『220 ボルトのスピーカーの方が音質がいい』って言っていたから、「え、何それ？」って調べていくんです。それで、静電氣なんかの帯電にいき着いて、減塩との関連性も見えてくるんですよ。
【流石ですね〜。】
あと、ドイツの医師が、『癌患者は、塩水を飲んで、体内で電氣が流れ易いようにしなければいけない』って主張していたから、尚更、良く理解できるんですよ。
だから、海の塩で作った塩水をたくさん飲むと、電氣も流れ易いし、血管の詰まりも減らしていく。石灰化も、全部きれいにしていく。
もう 1 つあってね、低血圧の人が世の中にいっぱいいる。
低血圧の人が病院に行って、処方される薬っていうのは余りない。でも、塩が血圧を上げるのだったら、低血圧の人にこそ、塩がいいでしょう。でも、医者が絶対に処方しないって事は、デタラメだっていう事なんですよ。
簡単なのよ。
輸血のデタラメ、低血圧のデタラメ。
でも、こういう事を聞いたら、医者は怒り出すんですよ。
なぜって、彼らは学んでいないから。生理学、生物学の方は医者は全く学んでいないので、塩の話をしたら知らないから怒る。塩の実験なんかはしていないから、知らない。
【 要は、怒る人は、そこまでは興味がないんでしょうね。あれば、もっと謙虚に自分で知識を広げるでしょうから。】
血圧が高い人間が来ると、”基準値” でもって判断するのが医者。
でも、本来は、”その人の基準値”っていうのは、”その人が決める” 事じゃない。”その人にとって高いか低いか” でしょう。
【 そう。そこは私もかねがね疑問で、もともとの身体的要素や食生活やたくさんの複雑な要素によって長期間に渡って形成されてきた結果の身体状態なのに、”基準値” によって全員が同じ土俵で診断されるのは至って不自然だと思います。しかも、数値は年々低く下げられている一方ですし。歳をとると、体を機能させる為に絶対に血圧は上がってくるのが普通だという事なのに。】
そう。
歳とれば、絶対に血圧は上がってくるものなんですよ。それが、”高血圧は病氣だ”っていう診断になっている。・・・という事は、”歳をとるのは病氣だ” って言っているのと同じでしょう。
じゃあ、血管の方を若くすればいい。
要するに、血圧は高いのが問題ではなくて、高いから血管が破裂する。心臓行けばバタッ、脳に行けばバタッ、・・・安楽死なのよ。という事は、安楽死を妨げているのよ。
【 なるほど。昔は老衰で迎える死って多かったですけど、きっと、急にプッツンとして亡くなったりしたんですよね。
でも、今は、病院で死ななければならない様な時代ですからね。】
それって、すごく余計な事をしていますよね。
若くて死んだら残念だけど、年寄りが急にバタッと死んだら、それは大往生みたいなもんじゃない。
それなのに、年寄りになって減塩とかするでしょう。あれじゃあ、いけない。
”心臓からの問題” だけがクローズアップされている現状があるけれど、問題は、腎臓の話なの。
最終的に、”出す”方。
体から出すというのは、とても重要な問題でしょう。排泄もそうだし、汗もそう。腎臓はおしっこを出す為の大事な機能を果たしている。体に不必要になった血液・体液・水分の濾過をして、要らなくなったものを出すのが腎臓の仕事なんですよ。
血液体液を濾過して、それの 99 ％近くの塩分を再吸収している。
【 え、そうなんですか？】
そうなんです。最終的に、99 ％を再度使っていくんですよ。で、要らなくなったものを若干出すだけ。
もっと驚く話をするとね、腎臓は家庭のお風呂 1 杯分の液体を、1 日掛けて処理しているんですよ。
【 すごい量ですね。】
四六時中動き続けている臓器だから、人間の体の中で 1 番過酷な臓器といってもいいと思います。
で、塩に換算すると、さあ、何 ㎏ の塩を処理しているでしょうか？
【 分かりません。まさか、何 ㎏ とかっておっしゃるんですか？】
今、日本国内では、健康でいられる為の塩分摂取量を、男性は 8 g 以下、女性 7 g 以下にしろって言っている。国は 1 日 7– 8 g なら OK だって言っている。
でも、腎臓の処理能力は、塩 25 kg ですよ。
【 ええ〜！】
0.9 ％ の血液体液が四六時中入れ替わって濾過をして再吸収している訳でしょう。25 kg も循環している訳。
・・・という事は、口から入れる 5 g 〜 10 g はどうでもいいんですよ。影響なんて、何もないんです。
【 世の一般常識との乖離がずいぶん大きいですね（苦笑）。】
もっと言うと、再吸収するから、減塩すると、再吸収率が上がるの。だって、口から入ってくる分が減るんだから。・・・という事は、腎臓の負担が増えるの。
【 じゃあ、腎臓の弱い人って、塩が足りていないって事でしょうか？】
（頷く）
腎臓の色って、真っ赤でしょう。肝臓も真っ赤でしょう。真っ赤っかって事は、血流が要る。という事は、1 番血液が必要な場所って事でしょう。
なのに、血圧降下剤を飲むと血流が減って、機能が低下する。降下剤なんだから。
【 そうですね。】
めちゃくちゃでしょう。1 番血流が要るところに、血流を抑えてどうするの？・・・って話でしょう。
【 でも、利権のシステムを知っていると、”さもありなん” とも思いますが・・・。】
腎臓に負担を掛けるものって何かと言うと、実は、タンパク質でした。水でした。
【 え、そうなんですか？】
腎臓が弱って病院で検査すると、「タンパクが出てますね」って言われるでしょう。
タンパク質の摂り過ぎなんですよ。
【タンパクが出るっていう事はどういう事なのでしょう？】
腎臓のパイプって、ものすごく細いんですよ。腎臓は、極細のパイプがごちゃごちゃってなっている糸球体（しきゅうたい / こちら）がある濾過装置なんですよ。
小腸の腸壁って割と大雑把だから、吸収しなくていいタンパク質も吸収するんです。
本当はアミノ酸に変えて吸収して血液に入れていくんだけど、タンパク質がそのまま入っていくと、水分子は小さいけどタンパクの方は大きいから腎臓の血管にグググッと押し込まれる様に入っちゃって、腎臓の血管を傷付けるんです。
だから、タンパク質の摂り過ぎはダメなんです。
【 それは、動物性タンパク質だけでなく、植物性もですか？】
タンパク質って言われているのは、動物のタンパク質も植物のタンパク質も、みな別の形でなんです。全部、異質なんですよ。
例えば牛を食べた時に、そのタンパク質を消化していく過程で体内でタンパク質の分解酵素が出てきて、それでアミノ酸に変えていって、それが体の中、血液の中に入れて、アミノ酸が再び血液の中でタンパク質に再合成されるんですよ。
【 そうなんですね。タンパク質は、アミノ酸に変わってから、また血中でタンパク質になるんですね。】
そういう手間暇が掛けられているんですよ。
という事は、タンパク質よりもアミノ酸を取った方がいい。それだったら、タンパク質って要らないでしょ。
アミノ酸って、じゃあ、何？って言うと、味の素じゃないからね（笑）。
アミノ酸を多く含む食品を食べればいい。
【 何に多く含まれているんでしょう？】
海藻でした。
だから、日本人は、おむすびをたくさん食べているんじゃないですか？
海苔、海藻って、タンパク質だからね。アミノ酸がたっぷり。ストレートに入っていくから、体内の消化分解酵素を使わなくて済むんですよ。
【 素晴らしい！】
人間が死ぬ時は、体内の酵素を使い切った時ですからね。
【 じゃあ、体内酵素をなるべく使わない様な食生活をした方がいいんですね。食べない方がいい。】
食べれば食べるほど、体内の酵素をいっぱい使うんですよ。
酵素といえば、体内酵素の他に、植物が持っているものもあるんですよ。
例えばパパイン酵素（こちら）とかね。パパイン酵素に肉を漬けておくと、肉のタンパク質が分解されるんで、食べる前に既に分解作業をしてくれるので、消化吸収し易い。そうすると、体内の消化酵素の使用量が少なくて済むんですよ。
【 あー、なるほど。韓国人の友人は、肉の下ごしらえに擦り下ろした梨に肉を漬けてますけど、お肉が確かにとっても柔らかいです。】
でしょう。そういう酵素は、補酵素（こちら）って言うんですけどね。ちゃんと食べ方が確立されているでしょう。
例えば、肉を食べる時は香辛料や香草で下処理したり、お刺身食べる時はわさびやしょうがなんかの薬味を使う。大葉や大根のツマとか。
日本だと、魚を食べる文化だから、その時にちゃんとどういう食べ方をするかという事が食文化の中に組み込まれている。
【 上手くできているもんですね。知恵ですねぇ。】
でも、日本は肉食文化ではないから、肉を食べる時は、焼肉やすき焼きにしても消化を助ける為の食べ方はできていないんですよ。
もう 1 つ付け加えると、”腐”っていう字の事を言うと、”府” って言うのは五臓六腑の ”腑” の事で、要は ”腸” なんです。その中に肉が入っているという事なんですよ。
肉は腐り易いから、腸の中に肉を長い間留めておくと、腐る訳ですよ。
日本人は欧米人に比べて、腸がうんと長いって言われているけれど、そうしたら、余計に肉を腸内に留めておいたらダメなんですよ。
【 肉は、常温であっという間に悪くなるのに、温度の高い体内では、尚更ですね。】
欧米の人は、ヨーグルト食べたり牛乳飲んだりして下痢状態を作り出して体外に早く出す様にしている。水も硬水だから、下痢し易い。
日本人、どうするの？・・・って話なんですよ。
体の中で古くなった肉が腐敗臭を生み出して、ガスが溜まって、病氣を生み出す。
肉って、最大の病氣の原因なんですよ。
あとね、食べている牛肉は雄か雌かって、分かります？
【 雄。でも、歳とった乳牛を潰しているっていう話もありますよね。】
まあ、雄ですよね。雌は搾乳と繁殖用に使われているから。
雌は、柔らかくて美味しいんです。雄は、硬くて臭いんですよ。
雄で生まれてきたら、”肉用” だけど、臭くて硬いから、”玉” を取って、去勢するんですよ。”オカマちゃん” にするんですよ。
そうなったら運命が決まっているんですよ。女性ホルモン剤を投与、抗生物質もバンバン与える。おまけにアミノ酸入り配合飼料を与える。
【 何ですか、そのアミノ酸入り配合飼料って？】
要するに、味の素なんですよ。味の素の配合飼料。アミノ酸だから。
そうすると、家畜から出てくる糞尿が減るんですよ。
【ダメじゃないですか。】
そうでしょう。出ていくべきものが出ていかないんだから。
でも、太るんですよ。という事は、本来出ていくべきものが出ていかない事によって太った肉を食べる訳ですよ。
そういう肉を、女の子が食べます。牛乳なんかは特にそうなんだけど、ホルモン剤いっぱい入れているから、牛乳をいっぱい飲んだら、女の子のオッパイは大きくなる。その上、初潮が早くなる。それは、極めて不自然なんですよ。
男の子は、ホルモン剤のお陰で、女性化する。
【 怖い、怖い。でも、うちの娘は乳製品が少なく育ったので、その点では順調と言ってもいいんですね。ひとまず安心です。】
もっと言うと、例えば温泉に入るでしょう。そうしたら、周りの男は僕を含め、皆、大体同じ体型をしている。同じ様な腹回り。何なの、このお腹は？
これは、”順応” なんですよ。要するに、似た様な食品食べてきているから、似た様な体型をしている。病氣じゃないんですよ。外食が多くなったり、市販のものばっかりを食べていると、アミノ酸がたくさん。この腹回りの原因は、アミノ酸でした。
【 そうなんですね。】
アミノ酸といえば、味の素。味の素のアミノ酸は、腸の中に入って、本来出ていくべきものを取り込んでしまうスイッチが入るんですよ。だから、取り込まれて、余計な脂肪が付くんですよ。
脂に溶ける脂溶性のものをアミノ酸は出させないから、だから、外食ばっかりしている僕なんかは、こうなっちゃう。それは、20 年、30 年、40 年の蓄積ですからね。
女性で言うと、オッパイは脂でしょう。女性に乳癌が多いのは、そこに脂が多いからですよ。そこに有害物質が蓄積するから。
男は、腹回りは脂溶性だから、有害物質をここに留めておく分には、体自体には回らなくて害は少ないでしょう。守ってくれている。けっこう上手くできているもんなんですよ。
【 じゃあ、食べ過ぎばかりが原因ではないという事なんですね。】
そういう事。
食べ過ぎと言うよりは、脂に溶けてしまう性質のものを食べた結果という事なんですよ。
女性が脂肪吸引をやってしまうと、全身に毒素が回るから、良くないんですよ。毒素は脂肪に蓄えているからね。
【 ヘぇ〜。】
”必要があって、太っている”って事ですよ。
情報量は、何百倍にもなっている。でも、人間の処理能力は半減している。という事は、人は情報の処理だけでいっぱいいっぱいなんですよね。最近の人は、情報ばっかりを集めても、処理能力が劣っているから、情報に振り回されているんですよ。
そこを氣を付けないとダメですよね。
【 私が直接、情報を持っていそうな人に会って話を聞きたい理由も、そこにありますね。】
それって、いい方法ですよね。話を聞く分には害がないからね。
でも、何が正しいかは、やっぱり自分で見極めなきゃいけない。僕の話している事は、一応僕のフィルターを通した情報だから、それが正しいかどうかは、僕の見極めに掛かっているけれど。
【 もちろんそうです。だから、” X X の生き方” として、その人の世の中の切り取り方を紹介するのも有意義だと思うんです。】
そうですね。
塩の話に戻ると、至って単純なんですよ。さっきも言った様に、味覚で判断して、胃で判断する。
でも、コントロールが難しいものがある。
砂糖ですよ。
砂糖は自分で言い聞かせないと、どんどん体に入ってくるんです。
【 そうですよね。甘いものは、どれだけでも食べれる氣がします。】
簡単に言うと、こういう事なんです。
血流の多い真っ赤な臓器である肝臓に、体の 0.9 ％ が塩分である血流が流れ込んでくる分には、体の防御反応っていうのはちゃんと作動しているんですよ。
ところが塩分が減っていくと、問題が発生するのは、もう言いましたね。
まず、塩漬けっていうのは腐らないでしょう。体の 0.9 ％ が塩漬けの人間は、腐らないっていう事ですよ。
【 ああ、なるほど〜！】
つまり、”塩漬けの状態” って言う事は、”病氣にならない状態”と も言える。
病氣だっていう事は、腐り掛けているという言い方もできるかもしれない。だから、自分のいい塩梅で、足りるまで塩分をちゃんと摂取しておかないといけない。
という事は、肝臓に十分にいい塩分と血流がなくなると、他に腐らない物質を求めるんです。
【 あ、砂糖ですね〜！】
そうです。砂糖漬け、シロプ漬け・・・、腐らないでしょう。まだありますよ。
【 酢？】
酢もそうですね。あとはアルコール。
アルコールに酢酸を加えたら、酢になる。
アルコールが飲めない人は、酢もちょっと氣を付けねばならないんですよ。
アルコール漬、酢漬け・・・、腐りませんね。
という事は、深酒する人、意外と塩分が足りていない。
甘いものが食べたい人も、塩分が足りていないから、他の物質を求めているとも言える。
【 女性が甘いものに目がないのは、塩分不足が原因？】
世の中の女性がいっぱい甘いものを食べたがるのは、減塩、塩不足が大きい。
それと、甘味に関して根本的なところで男性と女性の違いを言うと、女性が甘いものが好きなのは、当然とも言えるんですよ。なぜかと言うと、女性には生理というものがあるからなんです。
女性は毎月、大量の血液を生理で失うけれど、もしも男性があれだけの量を出血したら、死んじゃうからね。
それだけの出血があるっていう事は、それ相当のエネルギーを消耗しているから、その分を補う為に甘いものが食べたくなる。だから、甘いものが好きな人が多い訳なんだけど、それがまた、体への負担を増していくんですよね。
それで、どうしたらいいのかと言うと、しっかりと塩分を入れてあげる。
【 世の女性達に、この事を広く知らせたいですねぇ。】
結局、男性と女性は、生理があるかないかで大きく違う。じゃあ、生理って一体何なの？ ・・・って話。
日本語で、”初潮” って言う様に、”潮” が入っている。
”満ち潮・引き潮” の潮。
【 月経とも言いますよね。それも月との関連があります。】
そう。”月のもの”。
でも、よく考えたら、全部 ”月” のものなのなんですよ。腎臓も、肝臓も、心臓も、全て漢字に ”月” が入っている。
あれは、”月の影響を受けていますよ” っていう事を意味しているから、特に女性は体に 0.9 ％ の塩分濃度を保っておかないと、”満ち潮・引き潮”に耐えられないんですよ。月の引力に引っ張られるんですよ。だから、塩分が足りていない。
【 ああ、だから、世の女性には生理痛なんかがあるんですか？ 私には、全く生理痛がないんですよ。】
ちゃんと塩分が足りているんでしょう。でも、世の中、生理痛が蔓延しているっていう事は、月の影響に引っ張られるほど塩分の足りていない女性が多いっていう事ですね。
多分、とき子さんの娘さんも大丈夫な筈ですよ。
【 月経の話で言うと、昔は、人工的な光源がなかった為に、皆が規則正しく生活していたから、満月の頃に一斉に生理になっていたという事を聞いた覚えがあります。】
そうそう。”満月型” と ”新月型” があって、”満月型” っていうのは日本人。肉を食べると ”新月型”に なる。
【 そうなんですか？ 体が ”陰性” になるからとか、そういう事でしょうか？】
そういう事。
要するに、引っ張られるから。体の中で、満ち潮・引き潮が起きているからね。
同時に３つある。
骨盤の中に子宮が収まっていないでしょう。足の長さ ”こんなんなって” ズレているから、”子供を産む為に、ちょっと考えてね” っていうサインとしての生理痛。要するに、”今のままでは健康になれないよ” っていうサイン。
【 ヘェ〜。潜在意識の声。】
皆、生理痛でバファリン飲んだりセデス飲んだりしているけど、そうでなくて、ちゃんとしなさいよっていう事ですよ。
毎月起こる事なのに、毎月ブルーになっているんでしょう。それって、とっても不幸な事じゃない。
”骨盤の中に子宮が収まっていない、足が長くなっている”・・・が 1 つでしょう。
それから、2 つ目。子宮の上に、女性の場合は腸があるから、水を蓄えておくと、腸の重みで子宮が下がる。腸の水のせいで子宮が冷える。殆どがそれだから。
そして、３つ目が、体の塩分不足。
これらが殆どの生理痛の原因だから。
【 では、どうすればいいのでしょう？】
どうすればいいのか。体の中の水を出す為にはどうしたらいいの？
日本人と欧米人の違い。欧米・北米ね。
要するに、乾燥しているか、していないか。これは宿命なんですよ。
洗濯物干す時に分かると思うけど、欧米人は、乾燥した土地にいるから、体から水分が抜けていくんですよ。日本人は湿気が多いから、体に水を蓄えちゃう。
【 真逆ですね。】
では、日本人はどうやって体から水分を抜くかと言うと、おしっこなんですよ。
おしっこで出す為に、絶対に要るものは、塩分なんですよ。
減塩してしまったら、みんな水を体に蓄えたまま。むくんで、蓄えて、チャッポンチャッポン。で、水が体に留まって、冷えちゃう。
そういうのを ”水毒” って言うんですよ。
【 ”水邪” とかも言いますよね。だから、昔から日本人の食生活には、塩辛いものが昔から多い訳ですね。】
そう。塩っ辛い梅干しとか、濃い味噌汁とかを摂っていると、水が抜けていくからいいんですよ。
今は、水の代謝とか水の健康法とか言って、水をガバガバ飲んじゃうと、腎臓が膨らんで、すごく負担が掛かっちゃうんですよ。
それで、さっき言った様に、余計に水が抜けていかない。むくむ。
【 水をたくさん飲め・・・という事もよく言われていますが、それよりも、笹谷さんのなぜ塩をもっと摂取しなければいけないのか・・・という説明の方が、より説得力がありますね。】
細胞があるでしょう。細胞の中に核があって、細胞の中に水がいっぱいある。この細胞の中の水を出す為には、どうしたらいい？
絶対に要るのが、塩なんですよ。”浸透圧”なんだから。だから、塩分を摂っておかないと、細胞の中の水が出せない。
細胞の中は、カリウムというミネラルが豊富なんですよ。細胞の外は、ナトリウムなんですよ。ナトリウムの中に細胞が浮いていると思ったらいいんですが、・・・細胞の中の水っていうのは塩っ氣がないと出ない。
【 でも、細胞の中の水を出さねばならないんですね。】
そう。
ここからが問題なんですよ。
細胞の中から出てきた水を出すのに必要なのが、何と、葉緑素でした。
【 え〜、そうなんですね。】
はい。野菜。
人間は、ナトリウムとカリウムで生きている。
【 面白い定義！】
ナトリウムの特徴を言います。ギュッと締める力。
カリウムの特徴は、ユルユル〜、とさせる力。
だから、野菜や果物ばかりを食べている女性は、子宮がユルユルユル〜〜〜、なんですよ。そんな状態で生理が始まったら・・・？
なので、最後は塩っ氣でビシッとさせる。
【 じゃあ、ベジタリアンって、ユルユル？】
そう言う事。
ほら、サラダ（salad）の語源はソルト（salt）でしょう。だから、言葉が表す様に、ベジタリアンは、しっかりと塩を取らないとダメ。
ベジタリアン、プルタリアンで菜食、玄米食をしている人達は、ちゃんと塩を摂らないとダメ。体が緩んじゃう。特に女性は子宮がユルユルになっちゃう。
子宮がユルユルのまま妊娠すると、流産の確率が高くなる。
それに、ユルユルだから、胎児が大きくなり過ぎてしまう。締め付ける力がないから。子供が大きくなり過ぎて、出産が大変になる。
産道を通って子供は生まれてくるから、赤ちゃんは小さくないと通れない。
ユルユルで締め付ける力が少ないから、赤ちゃんよりも青ちゃんになっちゃう。
出産はどれくらい掛かりました？
【 5 時間です。】
じゃあ、難産だ。
【 え、5 時間は難産ですか？】
はい。5 時間も掛かったんだから。
出産って、子供にとってもお母さんにとっても、最高の喜びである筈なのに、苦しい時間が長いっていう事は、安産ではないじゃない。
最高の喜びにする為には、子供はもっと楽に産道を通っていける大きさでないといけない。
そういう訳にいかない人が多くて、帝王切開が必要になってくる。
ギュッと締め付ける力は、ナトリウム。塩分。赤ちゃんは、赤ちゃんじゃないといけないんですよ。最近の多くは、青ちゃんなんですよ。
母親がしっかりと塩分を摂って、赤ちゃんにちゃんとしたものを送ってあげないといけない。
【 ”ちゃんとしたもの” っていうのは、赤ちゃんが成長する為のものという意味だけでなく、”ちゃんとした誕生をする為のもの” という事もあるんですね。】
自然分娩だと、子供は満ち潮の時に生まれてくるからね。
自然な形で息を引きとる時は、引き潮の時だからね。
それが、医者の都合で陣痛促進剤なんかを打っちゃったりするんですよね。
自然体でいないといけない。不自然な事をするのは、絶対にいけない。
それに、生まれてきたら、K 2 シロップ（こちら）でしょう。
【 K２シロップって、なんですか？】
知らないのね。K２シロップって言うのを飲ませて、赤ちゃんの出血を止めるの。要するに、子供が生まれてきて何か問題があると、医者の責任でしょう。それを防ぐ為に、K２シロップっていう甘いものを飲ませるの。
【 ええっ、そんな事があるんですね。知りませんでした。うちの娘は生まれて 30 分ぐらいは、ずっと私の胸の上に抱いていたので、多分そんなシロップは投与されていないと思います。】
それは素晴らしい。
・・・で、それからワクチンでしょう。大変な事がたくさん行われているの。
もう 1 つ訊くと、とき子さんには、つわりはありました？
【 妊娠 2 ヶ月目の頃に、ちょっと疲れたぐらいで、全くなかったです。ずっと働いて、動き回っていました。】
ないでしょう。
つわりっていうのは、要は、胎児は最初は腎臓みたいな豆みたいな形でしょう。妊娠初期は、母親と赤ちゃんの体液の調整をしているんですよ。
その為につわりを起こすんですよ。食べ物がちゃんとしていないといけない。食べ物が変わると体質が変わるでしょう。体液の一致をさせるのに、時間が掛かる訳ですよ。
だから、とき子さんと娘さんは、体液が一致していたでしょう。
【 ”一致” という事は、胎児のピュアな体液の質と、妊娠当時の私の食生活の栄養分が必要に適っていたという事ですね。わあ、良かった。けっこう食は、氣を付けている方なので・・・。】
で、赤ちゃんは ”腎臓” みたいなものだから、尿も出すから。つわりは、「お母さん、食べ物変えてね」っていうメッセージなんですよ。
多くの人は、味覚が変わって食べ物が変わって、それで体質が変わるでしょう。要するに、赤ちゃんを妊娠したから、赤ちゃんが物申しているんですよね。
で、お母さん達が勘違いして、「つわりは大変だ〜！」って。でも、赤ちゃんが「お母さん、ちゃんとして」って言っていると知れば、考え方も変わるでしょう。
【 じゃあ、私はちゃんと娘の声を聞けていたんだ・・・。というか、初めから、何も変える必要がないものが食べれていたんですよね。】
だから、娘さんが胎児の時から、母親と娘さんとのバランスがちゃんと取れていたんですよね。だって、すごく仲がいいじゃないですか。
【 は〜、なるほどぉ。・・・という事は、母子の関係は、胎児の時からけっこう潜在的に決まっていくものかもしれませんねぇ。】
つわりの時にちゃんと子供との会話ができていない人は、生まれてきても、なかなか仲良くなれないよっていう仮説が立てられるかも（笑）。
妊娠して辛い人ほど、赤ちゃんとの対話をちゃんとしてね、って言いたいですよね。
そうしたら、つわりだってなくなると思います。
ところでね、1 つから 9 つまでは、”つ” が付くけど、それまではちゃんと育ててねっていう考え方が、日本にはあるでしょう。
それを、今の人は誰も知らないで、しかも、甘いものも与えたい放題で。
9 つまでしっかり育てないから、それで、10 歳になって 11 歳になって、中学生になって、言う事聞かないって文句言っているお母さんがいっぱい。中学校になってから親の言う事を聞かせようとしても、聞く訳ないじゃない。
【全く同感です。】
でも、9 つまでしっかり育てていないんだから、自分で苦労を勝手に買った様なものじゃないの？
思うのは、甘やかされて、甘いものを食べさせられて、将来そんなに役にも立たない様な勉強をさせられて・・・、それよりも、生き抜く術を教えた方がいいじゃない。
でも、今は、女の子は女性らしく、男の子は男性らしく、という当たり前の事も、ちゃんと教えてあげられない。生命の尊厳とか。
理想を追求したら、ちょっとできない事はあるけれど、理想はできるなら追求した方がいい。
【 笹谷さんの理想は、やはり塩で日本を元氣に・・・という事ですか？】
それは大命題だけど、もっと個人的な事で言うと、全国回っていると、僕の唯一の願いは、自分の部屋が欲しいな・・・と。ホテルを回っている状態で、朝の 10 時になったら、追い出されるんだから、寝たくても寝ていられない。
荷物は持たないといけない。この年になって、落ち着きたいな・・・と思います。60 になって、こんな事はいつまでやれるの・・・って。
【 お氣の毒に・・・（笑）。でも、ご自分で選びとってらっしゃるんじゃないですか？】
僕の主義は、面倒臭い事は回避して、逃げるの。
（この後しばらく、”ときめく話”、”タイプの女性の話” ♥ 詳細は、ご本人から直接どうぞ〜！）
「お前はビジュアルで攻められないから、塩売ってろ」って言われます（笑）。
「はいっ、分かりました！」ってね。
【 分かりました・・・、でいいんですね（笑）。】
だって、どう考えても、ビジュアル系ではないからね。それでは攻められないでしょうに。
【 でも、私は、変にビジュアル系で来られるのは、遠慮願いたいですよ。やっぱり、内面に興味がありますね。だから、人とお話しするのが大好きです。もちろん滲み出てくる人間性とかって、ビジュアル以前にとても顕著ですけどね。】
それは隠せないですよね。
【 あと、"スピ系" っていうのも、とっても苦手ですね。私はヒプノセラピストをしてもいますが、”スピ系” に勘違いされるのは残念なんです。やっぱり、自分の人生を悩みながら歩いてきて、1 番思っているのが、自分の得てきた経験と知識と知恵を、人々の幸せの光明を得るお手伝いに生かしたいというのが根本にある。
それと、この宇宙は、ダークエナジーやダークマターなどが殆どを占めていて、人間が知覚できる可視光線内の世界は、人によっては全宇宙の 2 ％ 以下と言ったりしていますが、それ以外は "虚" とか "無" ではなくて、ただ単に人間の知覚では認知できないというだけで、情報で埋め尽くされているのではないかと思います。私は、その顕在意識では認知できない情報を有用して、深くて無限のレベルで、人を理解したいなあ・・・と思っているんですよ。だから、自分では、とっても ”現実主義者” で、全然 ”スピ系” じゃないつもりなんです。】
そりゃあ、そうでしょうよ。とき子さんは、人が好きで、人の役に立ちたいと思っているのはよく分かります。
でも、多くの人が、自分の為に一生懸命やらないのよ。
そういう人達に限って、「人の為に役に立ちたい」って言っている。自分が疎かなのに「人の為に」って言ったところで、それは ”偽善” って言わないの？ ”偽” って、”人” の ”為” に ”善” って書いてある。
だから、全然違う。
人の為に役に立ちたい前に、自分の確固たる在り方がある筈。
【 そこは、譲れないところですね。しっかりしている自分の立ち位置、心構えは、とても大事。】
例えば、僕に稼ぎがなくて、今日の飯もままならないのに、”人の為”、”世の中の為” って、これはダメでしょう。その前に、「お前、しっかり生きろよ」って。
斎藤一人（さいとう ひとり / こちら）さんがね、面白い事を言っていてね、すごく怒っているんですよね。
『これは譲れないから、オレは怒るんだよ。お前ら、自分の仕事に真剣になれ』って。『お前らの商売は、お前らが命懸けで真剣にやれよ』って。
【 斎藤一人 さんの様な方がおっしゃると、違ってきますねぇ。】
『お前らがダレたってオレは困らないけど、オレがダレたら皆んなダレるんだ。だからお前ら、何とかしてくれ』ってね（笑）。
（斎藤一人さんの人物像談などなどは、割愛。）
【 でも、彼には、人を納得させられる話術がありますよね。】
人を集める力がある人。
で、本当の事を言っているのに、集まらない僕・・・みたいな（笑）。で、僕は面倒臭い時は、面倒だってはっきり言っちゃう。
（人氣のある人物の講演会と、主催者側の行動パターンと心理について。塩を介したある人物との関係、人間関係のもつれについて。ここは、プライベートなので割愛。）
扱っているお塩に関して、個人的な感情でバッシングを受けたという様な状況があったんです。どの世界でもある事ではありますが、大変でしたね。
【 感情が絡むと、人は常軌を逸し易くなりますものね。】
僕は、塩の土俵にいるんですよ。塩の土俵にいない人間が、勝手に土足で上がって来て、ちゃんと確認もしないで批判するのはルール違反ですよ。
そこに、また別の生産地の塩が絡んできていたから、情報操作も入っていた。色々な人間に ”取り込まれた人” というのは、簡単に情報操作に引っ掛かる。
【 大変でしたね。】
とにかく、そのバッシングの経験とかで苦い思いをさせられたから、そこから僕は、自分の足で、軽トラックの全国行脚を始めた訳なんですよ。
だって、彼が取引先に手を回したお陰で、売り上げがガタ落ちだから。
【 はあ〜、そういう経緯があったんですね。ずいぶん揉まれた様ですけど、その体験が、次の行動に繋がっていっていますね。】
でも、結局、その人とのお付き合いで僕のお塩を買っていた人がいなくなったお陰で、本当に僕のお塩の事を分かってくれている人が残ったので、良かったんですよ。
そこから、本当にお塩で繋ぐ人との関係を膨らましていくんですよ。
でも、絶対にやってはいけないのは、塩屋が塩屋を攻撃する事だと思うんだけど、僕を攻撃してきた塩屋がいっぱいいるんですよ。
【それで、売られたケンカはどうしましたか？】
僕は、ずっと黙っていた。やらしておけ・・・と思って。
普通は、自分の塩の言い訳をするでしょ。でも、言いたいなら勝手にどうぞ、って。
使えば分かるもんなんだから。
【 小手先ではなく、品物で勝負ですね。】
沖縄の工場に行けば分かるけど、僕のお塩は、本当にちゃんと作っているんですよ。神様に捧げて、神様にご報告しながら、真心を込めて作っているんですよ。
【 それを、真心込めて笹谷さんが扱っていらっしゃる。】
そう。思いが込もった、素晴らしいものなのは、僕がよく知っているからね。
僕は、自分のお塩が世界一のものだと思うのね。
僕は、当初から自分のお塩は750g1000円だったんですけど、今は、色々なお塩がたくさん存在していて、200g1000円のお塩もあるでしょう。そうすると、僕のお塩が安くなっちゃうんですよ。
コスト・パフォーマンスが入ってきて、以前は高価だって思われていたのが、今では安いって言われる。
【 何でも相対的ですよね。でも、値段より、やっぱり質を重視したいですね。】
質で言うと、塩化ナトリウムのナトリウムを、カリウムに置き換えて、塩化カリウムという物質があるんですけどね。これは、塩っぱさは感じるけど、体内のナトリウムが減るので、”減塩の塩” になる訳ですよ。
皆さんよく知らない事だけど、カリウムというのは、体に必要なミネラルでしょう。
【 さっき、”緩める” 効果があるっておっしゃいましたね。】
そう。で、僕達は、”ユルユル ＋ ギュッ” で生きている。筋肉だってそうでしょう。だから、”ユルユル” も ”ギュッ ”も、どちらも大切なの。
でも、青酸カリは、カリウムだからね。
【 ほんとだ！】
カリウムって、青酸カリと同じ線上にあるんですよ。”変なもの” とくっ付くといけない。だって、カリウムが色々なものとくっ付いて、青酸カリになる訳でしょう。
塩化カリウムっていうのはね・・・、”筋弛緩剤” というのは、”カリウム弛緩剤” だからね。心臓を緩めちゃう。心臓がユルユルに伸びちゃって、死んじゃう。
【 うわぁ、怖い。】
だから、野菜に含まれているカリウムは、そんな事はないけれど、ただし、体を緩めてしまう。
だから、サラダを食べる時は、塩を用いる。バナナを食べる時も、塩を掛けなきゃダメ。パイナップルも、塩をかけなきゃダメ。
だから、”塩梅” なんでしょう。酸っぱいものと塩辛いものは、絶対に相性がいいので。
【 なるほど。スイカならまだ塩も掛けてみようかとも思いますが、これからは、色々な果物に試してみようと思います。】
あのね、病院にお見舞いに行くのに、果物を持って行く人がいるけど、あれは、御法度だからね。
だって、病氣しているのに、果物のカリウムを与えてどうするの、って。
【 体も冷やしますしね。】
もっと言うと、北海道みたいな寒い土地で、冬にトマト食べてる人がいる。バナナ食べている人がいる。ダメでしょう。
【 売ってるやん・・・って。でも、本当は、その土地の旬のものをいただいておければいいんですけどね。】
更に言うと、おぎゃ〜って自分の生まれ育った土地の水が 1 番いいんですよ。
元氣がなくなったら、おぎゃ〜って生まれた所の水を飲みに行くといい。その時の産湯として飲んだ水が、記憶として、生命のベースになるので。
だから、風水で、それを ”お水取り” って言うんですよ。
【 1 番いいのは、自分の生まれた土地の水だと。なるほど。】
で、生まれた所に行くから、尚更いいんですよ。
ちなみに、良かった時代の記憶がある土地に行って、自分のモチベーションを上げていくっていうのもいいよね。
1 番もてていた時代、輝いていた時代とかね。
【 過去の栄光を振り返る事に批判的な人もいますが、自分の輝きを思い出す事で輝くというのも、時には必要ですものね。】
死ぬ時に、上を向いて死ぬ人はなかなかいないでしょう。皆んな下を向いて最期を迎える。皆んな、考えを巡らす時は、だいたい下を向くでしょう。”下を向いて歩こう” の人が殆どでしょう。
【”上を向いて歩こう”の生き方ができればいいですね。】
生きるのに大事なのは、呼吸でしょう。
鼻呼吸ならいいけど、口呼吸って多い。鼻が詰まっているから、口でって。そうしたら、色んなものが口からみんな入っちゃう。
お塩の話に戻すと、結局、お塩は口から体にどんどん入るのに、国が現行犯でおかしな事をしているから、殆どの人が知らないで被害に遭っている訳ですよ。
健康を害している。弱くなっている。
そんな事は、本当にやってはいけない事なんですよ。
【 それは、正義感ですか？ それとも、他の理由があるんですか？】
僕は、肉の仕組みを知ったから、塩も「オレならできるだろう」、「オレがやらないとダメだろう」ですね。
正義感ではなくて、自分ができる事をやるまででしょう。
何回も辞めたくなる事はあったけど、考えてみたら、知識も積み上げてきているしね。
大事な事は、伝えたい。
【笹谷さんは、メッセンジャーであり、多くの人にとって、ライフ・セーバーですね。】
でも、人って、好きな人の言う事は何でも入るけど、嫌いな人の言う事は頭に入らないでしょう。だから、最近は、できるだけ嫌われない様にしようと努めています（笑）。
【 意識されているんですね。やっぱり、伝える事と、届く事は別問題ですものね。】
でもね、こういう事もあったんですよ。
僕は福島に呼ばれて行って話をしている時に、「笹谷さん、本当の事を言わないでください」って言われて驚いた事があるんですよ。
僕は基本的に、自分の思っている事、自分が色々と考えてきた事、自分で培ってきた知識を言うだけ。
それが、誰かの心を傷めるんだったら、敢えて言わないよって。
でも、僕は、できれば伝えておきたい訳ですよ。
例えば、福島県では、心臓病が多いんですよ。ストロンチウムが心臓に溜まっちゃうから、心筋梗塞になり易い。
それを誤魔化す為なのか、血圧が高くて心臓の病氣が多いから減塩をしましょうって。
そして、野菜の摂取量を増やせって。野菜増やして減塩したら、ユルユルでダメじゃない。福島で 1 番やったらいけないのは、減塩。
でも、僕の話を何回も聞いてきた主婦達が、不安を煽らないで欲しいって言ってきた。
（この後、”新戦略”、”補償金”、パチンコなどなどについての話題。割愛。）
要は、国が徹底した責任を持たない事で、どんどんと色々な事がおかしくなっている。
【 けっこう、戦後教育の賜物ですね。個人の尊厳とかも道徳教育とか言いつつも、疎かになりがちなのかもしれません。】
そうそう。で、僕が怒ったら、一部の人達からバッシングを喰らっちゃってね。だから、「もういいや。自分達の事は、自分達でしたらいいよ。オレが甘かった。お節介でした」って。それで、福島県でのお話会は、全部キャンセルしたんですよ。
そうしたら、今度は「1 番困っている福島県を蔑ろにして、責任感がないとんでもない奴だ」、って言われたんです。
僕は、自分の命を懸けてしている事で、福島でもどこでも行くんですけど、「本当の事を言えないなら行かない」って言うと、無責任だって言われる。
【 笹谷さんは、信念があって続けている活動なんでしょうから、貫き通したいでしょうが、やはり現地に住んでおられる方には、彼らなりの葛藤や矛盾とも折り合いを付けながら生活もしていかねばならない境地も、分からないでもないです。】
（ここから、秦氏・出雲族、首都化、宮家、明治維新、南北戦争、国際傀儡戦争、クーデター、不必要な内戦、イエズス会、不満分子と不満分子を作って戦わす話、坂本龍馬、司馬遼太郎、勝ち組の歴史、北海道のバトルの決着、東京で会いに行った人物の話、政界の話などなど。割愛します。ご想像にお任せします。）
・・・それで、政治の世界はドロドロしている。
【 うっかり選挙に勝って、ドロドロの世界に足を突っ込まなくて良かったですね。】
そうそう。114 票で正解だったんですよ。
【 笹谷さんは、話題に事欠かないですけど、どんな幼少期を送られたんですか？】
僕の親父は 昭和 元年 生まれ の炭鉱マンでね、終戦の時に 20 歳だったんですよ。そして、夕張の炭鉱に入って、おふくろ
と出会って、それからはずっと夕張なんです。
僕は 3 人兄弟の末っ子なんです。
頭はすごくいい兄弟だったんです。
長男は東大一直線で官僚になり、次男もエリート。
で、3 番目の僕は、どうでもいいっていう感じで育てられたんです（笑）。
でも一応、笹谷 3 兄弟は、頭がすごくキレた。
【 3 人が会うと、どんな会話をしているんですか？】
ロクでもないよ。ケンカばっかりしています。
お互いに受け入れられない・・・という感じです。
この前、おふくろが手術をしなくちゃいけない流れで、久々に 5 歳年上の 1 番上の兄貴と話をしたんですよ。
兄貴が、「オレ、最近記憶力がなくて、もの忘れが多くなってきて」って言うから、から、「お前、血圧降下剤飲んでないか?」って訊いたんです。
「飲んでる」って。
「そりゃあボケるよな・・・」って。
でも、本人は東大出てるエリート意識があるから、僕の言う事なんかバカにして、聞く耳がないんです。
僕は、兄貴は You Tube にも講演の様子が出てくるけど、優秀だと思っていたの。講演活動してるし、なかなかいい喋りしてるじゃん、って。
【 何についての講演なんですか？】
それが、何を言っているのかよく分からない（笑）。
要は、現実味を帯びない事を、空論で言っているから。公務員相手の話会だからね。
【 book knowledge なんですね。】
そうそう。だから、どんないい事言っても、現実性が欠けてる。
民間の事業家とかが、具現化して商売しているのを、官僚上がりの人間が理想論を説いても無理なんですよ。だから、僕なんかにしたら、何言ってるのか分からない。宙に浮いてる。
だから、”経済学者が、経済を発展できるのか？” ・・・みたいな事だよね。
【 なるほど。理屈や理論と現実は違いますものね。】
で、「あ、こいつ、バX だ」って初めて分かったんです。
だって、こっちは、世間の荒波に揉まれて、数ある問題の中を実践畑で這い上がってきているんだから。
だから、僕は、実体験と生き残りに必要だった知識を身に付けて、ここまでやってきたんだから、必要な知識を話せる自負がある訳。
【 畑違いの兄弟同士の、根幹的な違いがありますね。】
兄貴は農林水産省に入って、最後は関東農林極長で 55 歳で退職しているからね。その後、一部上場のトップ企業に天下って、常務をしている。ずるいでしょう（笑）。
（その後、しばらく、天下りの裏事情。割愛。）
【でも、お塩に関しては、”安全地帯”なんですね。】
そう。塩の事は、いくら言っても大丈夫なんですよ。誰も文句を言わない。
【 笹谷さんから強く感じるのは、やっぱりお塩は”武器”というか、”道具”で、それを手に、世の中の ”物事の道理” に立ち向かっている。】
僕は、厚生労働省なんかに吠えようが何しようが、怖くないんですよ。
僕は肉の世界で裏業界を熟知してしまったから、”社会ってこんなもん”、”役所ってこんなもん” っていう視点があるんですよ。
そして、僕は必ず、疑問があったらすぐに役所に電話しちゃう。
役所っていうのは、各省庁から、都道府県庁、市町村役場、警察、それらは皆、同じ法律で繋がっているんです。
彼らはちゃんと法律を知っているので、疑問があったらすぐに電話したら、全部教えてくれるんですよ。
【 懇意にしている人達がいるという事ですか？】
そうじゃなくて、勝手に電話して、担当者を呼び出して、勝手に質問しているんですよ。そうしたら、質問に対してはちゃんと答えてくれるから。
分からない事があったら、抱いた質問に関連しているところの担当者に質問してみたらいいですよ。
【 すごい行動力ですね〜。というか、私なんて、ヒョロヒョロと生きているから、疑問すら抱かない・・・。反省ですねぇ。】
とにかく、分からない事は、知っている人に訊くのが 1 番いいから。
そしたら、役所が確か。
【 でも、本当の事を言ってくれますか？】
言う。
担当者は何を言ってもいいんだから。
【 それで思い出したのは、船瀬俊介（ふなせ しゅんすけ / こちら）さんが抗癌剤について、厚生労働省に電話で質問した時の話なんですが。】
そうそう。船瀬さんが「抗癌剤は本当に効くのか？」って訊いたら、「効きません」って答えたって話ね。
ああいうのは、個人には言うけど、公には言わないよね。
まあ、そうしたところで、現状はそうは簡単に変わらないのではあるけれど、僕は、とにかく自分の足で知識を収集する、興味のある事や疑問を持った点に関しては、多様な視点の話を聞いて、どんどん掘り下げてとことんまで調べ上げるので、偏りが少なくなる。
世間には、色んな物の見方や意見があるでしょう。で、僕は、どこの立場でもいい訳なんですよ。だって、真実は 1 つしかないのだから。
そうすると、隠れている事実関係が見えてきたりもする。
（この後、裁判の話。《 裁判になったら、弁護士を立てずに、本人訴訟の自己弁護をし、常に分かり易い一般論だけを述べるべし 》 という教訓などなど。長いので、ここでは割愛。興味のある方は、是非、ご本人にからお聞きください。）
【 笹谷さんにとって、この人生は、何の為に体験しているのでしょう？】
＜自分にどういう役割があって、この命が与えられたか＞、という事に思いを馳せる事が、時どきありますね。
あと、身綺麗にした時に、”自分の中に何が入ってくるの” か・・・、という事に意識を向けて、その時に何かしら氣付く時というのは、楽しいです。
【 自分の中に入ってきた情報の、拡張した意識的な体験？】
そういう風な言い方をしてもいいかもしれない。
"汚い人" には入ってこれないので、だから、病氣をしたらダメですよね。病氣をしたら、健常な時ほどの判断ができないでしょう。
多くの人が、何かしらの病氣に”させられている”けれど、ちゃんとした判断をする為には、健康な体でいて、健全な精神状態でいなくちゃいけない。
ちゃんとした判断を常々できる様に、健康でいるのは大事。
【 その為のお塩でもあるんですね。】
もちろん、そうです。
あと、皆、今は ”右習え” で、個性や独創性は否定されがちでしょう。
”学校の成績が良ければいい・・・”、”いい教育を受けているから・・・”って、皆んな個性を潰されていくから、結局は、家庭環境で親御さん達が ＜どういう教育を子供達に施していきたいか＞・・・が重要になってくる。
【 私も、賢い親でありたいものですね。】
大丈夫ですよ。子供を見ていれば、分かりますよ。
でも、世の中の親は、「本当に、自分の子供の事を見ているの？」って。
子供って、親から離れたら、あっという間に他人と同じ様に、分からなくなっちゃうからね。
今は、皆んな、”共依存” でしょう。もしくはお互いにコントロールし合っている。お互いに型に嵌めようとしている。
だから、”はみ出し”ちゃう。
【 私は、日本の枠からの”はみ出し子”でした（笑）。】
いや、はみ出すのはいいんですよ。
個性があって、はみ出す訳だから。
でも、不満によってはみ出す人がいるじゃない。
それではいけない。
【 依存関係にあると、上手くいかない事を他人のせいにして、自分以外のところに不満要因を見付けますものね。まずは、”自己承認”が、何よりも先決ですよね。】
そうだね。
【 先ほど、＜自分にどういう役割があって、この命が与えられたか＞という事に氣付くという事をおっしゃったけど、笹谷さんは、どの様な氣付きを得られたんでしょう？】
氣付きにも色んな段階の氣付きが合って、例えば、”今日の氣付き”というのもある。
僕は、その氣付きに向かって走っていく性格なので、自分で消化して、消化不良を起こさない様にするのが大変なんですよ。
去年から、意識の変容があって、やる氣が出てきたら、どんどん情報が入ってきて、今年は本当に大変だったんですよ。楽しいんですけどね。
【笹谷さんが求めていらっしゃる ”入ってくる情報” っていうのは、多種多様で本当興味深いです。】
で、僕は自分に入ってきた情報を、1 つ 1 つ腑に落としていく。
消化不良を起こした時は、知っている人に徹底的に聞く。自分で調べていっても、理解の過程の中で、繋がっていかない部分があるんですよ。化学的な事や歴史的な事などを含めて、勉強不足だから、そこに時間が掛かるんですよ。
でも、ちゃんと理解を進めていかないと、きっちりと全体を把握する事はできないでしょう。化学なんて特にそうだからね。
例えば、マグネシウムの下剤の事に疑問を持ったら、それを腑に落とすまでに、1 週間とか掛かるけど、薬剤師さんとかの持っている理屈は、やっぱりちゃんとしているんですよ。
【 幼少期から、そんなに好奇心旺盛だったんですか？】
そうでもない。肉の世界に大きな疑問を持った時からかな？
【 大きな分岐点だったんですね。笹谷さんにとっては、本当に必然の欠かせない課題だったんでしょうね。】
「何でオレが肉の世界に入って、こんな事をしなきゃいけないんだ？」、「何でこんな事に氣付かなきゃいけないんだ？」って何回も思ったし、「塩やるぞ！」って決めた途端に家族離散の目に遭ったけど、答えは意外と簡単だった。
”身軽じゃないと、できない仕事” だという事に氣付いた。
会社勤めをしていたら組織へのしがらみで自由に動けないし、養うべき家族がいたら自分以外の事で時間が取られて、やっぱり自由に動き回れない。
この人生は、”自分の都合のいい様に動き、自分の都合のいい様に判断する”自由の中で、自分の役割を探していける。
【 本当に身軽。】
あのね、2011 年の 4 月に選挙に出てたでしょう。その 7 月に、自宅が不審火で全焼したんですよ。
【 えっ、火事にも遭ったんですか？】
そう。朝に家を出て、夕方の 6 時ぐらいに TV 局から電話が掛かってきて、「選挙に出た笹谷さんですか？ 自宅、燃えてますよ」って。「は？」でしょう。
笑っちゃう。
家に戻ったら、全部燃え尽きてぶっ壊されて、何も残っていない。
全部失くなったの。
それで、3 日ぐらいはボーッとしているの。すぐには、状況を処理できないからね。
でも、「被災に遭うっていう事はこういう事なのか」って身に沁みて感じはしたけど、「店はあるし、命はあるし、まあいいか」って。「もともと現金だって大してないし」って。
大震災の人との共感もした氣分だし、3 日後に、諦めの氣持ちになったんです。
面白い事に、諦めた瞬間に、広がっていくんですよ。
【 執着を手放したんですね。】
あとね、4 年前に ”青春 18 切符 ”で九州を回るんですよ。
薄着でちょっと肌寒い思いをしながら、電車の中で ”Yuzu” の『栄光の架け橋』（こちら）の曲を聴くんです。
あれって、オリンピック選手への応援歌なんだけど、その歌を聴きながら、泣くんですよ。ボロボロボロボロと泣くと、人間、素直になれるもので、「オレ、頑張っているよな、オレ、ちゃんとした事やっているよな、いやぁ、オレ、偉いよな」って、初めて自分を褒めたんですよ。
【そういう体験は、大なり小なり、きっと誰にでもあるんでしょうね。いっぱいいっぱいで、もうダメだ・・・という状況から、マイナスのベクトルをプラスに転じなければいけない時が。】
そうやって自分を認めると、バンバンと情報が入ってくるんですよ。
自分を認めないと、全てが自分の身にならないんですよね。
それを、その時初めて体験して、＜自分を素直に認めたら、たくさんのものが入ってきて、自分を否定したら、どんどんと出ていく＞ という事を実感しましたね。
【宇宙の法則なんでしょうね。】
だから、例えば 1 個自分を褒めても 1 にならない。でも、1 個自分を否定したら、100 を失っていく。
如何に自分を褒めてあげるか、自分を好きになれるのかって、大切だと思う。
【 では、笹谷さんは、ご自分が好きなんですね。】
いや、まだ僕は自分が好きになれないんですよ。
でも、意外と自惚れがあるんですよね。僕と話していると、笑ってくれる人がいたりするしね。だから、まだ何とかできている。
で、落ち込む時は、布団を被ってふて寝するんです。
そして、朝起きて閃いた事をやるっていうのが、僕のいいところだと思う。
自分に計画させないの。ほとんどアポも取らないし。
自分に制約を作らない。
計画を立てて上手くいった試しがないので、朝起きて意識に上った事をする。
別に困る必要はないんですよ。
【それで、ご自分ができる事だけを積み重ねていく感じでしょうか？】
そうそう。自分でできる事しかしていないからね。
【では、そんな笹谷さんから、最後に、次世代へのメッセージをいただいてもいいですか？】
僕は、次世代にどうのこうのっていうよりは、”自分の生き様を示す” 事しかできないと思うんですよ。
それに共鳴する若者が出てくればいいんですよ。それしかないんじゃないかな。
人間は繋がっているから、次世代を心配するのではなくて、＜自分がちゃんと生きる＞。
夫婦ゲンカしているのに、子供の心配してもしょうがないのと同じで・・・。
多くの人がいがみ合って、お互いを責め合って、型に嵌め合って、「だったら別れたら？」って言ったら、やっぱり理由を付けて別れないで依存の関係を保とうとする。
だったら、ニコニコしてお互いを認め合って、協力し合って、イチャイチャすればいいじゃん、って。
説教じみた事よりも、実績を見せる、結果を見せる。
【 黙って背中を見せる・・・という事ですね。多く語らない方が、説得力がある場合が多いですからね。】
僕ね、最近は過去を振り返らなくなったんです。
今は楽しいし、”今” の連続でしかないからね。”今” をしっかり生きたい。
答えを出すのに遠回りしながら、納得しながら生きる。遠回りしてようやく辿り着いた答えが、ものすごく単純だったりするとしてもね。
【 でも、アインシュタインの E = mc² （Albert Einstein / こちら）っていう有名かつシンプルな数式も、膨大な計算の果てに辿り着いたものじゃないですか。その数式を「はい」って与えられただけの人と、途方もない時間と労力を掛けて辿ってきた人だけに与えられる人生の質の違いは、相当だと思います。今日は、お忙しいのに、こんなにも長い時間を一緒に過ごしてくださってありがとうございました。とっても楽しかったです。】
普段はこんなに喋らないんですよ。こちらこそ、楽しかったです。
笹谷さんのホームページ： お塩社 夕張
笹谷さんのメールアドレス： innfo@50goen.com
《 天日海塩 750 》のオーダーのページ： こちら
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